いつも見かけるアレを商品に見たてたマクドナルドの広告たち

2009/12/15 05:06

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いつも見かけるアレを商品に見たてたマクドナルドの広告たちイメージ【笑いながらツッコミを入れたくなるマクドナルドの広告たち】【みるみる楽しくなるマクドナルドの広告たち】などで紹介したように、世界各地に店舗を構える[マクドナルド(2702)]では、実に多種多様、しかも見ている人を楽しませ、堪能させてくれる広告をいくつも展開している。その巧みさには感心させられるばかりだが、先日【Ads of the World】で披露された新しい広告(ドイツで展開)も、シンプルながらも「これは面白い」「なるほど」と思わせるアイディアを盛り込んだものだった。今回はそれを紹介することにしよう。



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↑ フライドポテトの広告……!?
↑ フライドポテトの広告……!?

フライドポテト拡大イメージ真っ白な地の中央に黄色いバーコードがあるだけの、シンプルな広告。良く見ると、バーコードの下には「フレンチフライ(※フライドポテトのこと)、たったの1.39ユーロ(180円)」とある。「このバーコードをお店で取り込んでもらうと割引してもらえる? それとも無料券?」などと考えながら右下のロゴに気が付き、もう一度バーコードを見直してみると……

「なるほど」、バーコード自身がフライドポテトそのものを表していることが分かる。すべてのコードが黄色で着色されているのも、ポテトのあの色を表すためのもの。見る・頭に思い浮かべる順番としては

「(中央のコードが目に留まり)なんでバーコードだけが描かれてるの?」
「(文字を読んで)ポテトが1.39ユーロ?」
「(右下のロゴに気が付く)マクドナルドの広告?」
「(バーコードがポテトを表しているのに気が付く)なるほど、フライドポテトの宣伝ね」

というところだろう。

フライドポテトだけだと分かりにくいが、同時に展開されたチーズバーガー・ビッグマックのコードと合わせて見ると、容易に「なるほど」感が味わえるはず。

↑ 左からフライドポテト・チーズバーガー・ビッグマックのバーコード広告。実際にはそれぞれ白地の中央に、小さくプリントされている。
↑ 左からフライドポテト・チーズバーガー・ビッグマックのバーコード広告。実際にはそれぞれ白地の中央に、小さくプリントされている。

ポテトは容器に立てかける形で詰められているから、全部のコードを黄色に塗り、立て置き。チーズバーガーはバンズ・チーズ・パティ・バンズの順に重ねられているのが分かる。そして右のビッグマックでは、いくつも重ねられたパティやチーズ、そしてレタス(緑)のコードが確認できる。

普段何気なく利用している身近なものを、自社商品になぞらえて連想させ、強い印象を与える方式は以前【イケアのイカす階段広告】【エスカレーターを利用した素敵な広告……手すり編】などでも紹介している。今件も発想的にはそれに近いが、抽象画にした上で連想させるあたり、非常に巧みなやり方といえよう。

ちなみにこれらのバーコードが、実際にポテトやハンバーガーを意味するデータとなっているか否かについては不明。もしバーコードリーダーをお持ちの人がいたら、是非試して欲しい。



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