年賀状 「パソコン出力」約6割、出さない人も大体1割

2009/12/12 08:48

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パソコンで年賀状出力イメージ紀文食品は2009年12月11日、「お正月コミュニケーションのとり方調査」の結果を発表した。それによると調査母体においては、パソコンを使って印刷した年賀状を用いる人がもっとも多く、6割に達していることが分かった。その他にも携帯メールや手書きの年賀状、イラストが印刷済みの年賀状を使うなど、手段は多種多様に及ぶが、「年賀状の類は出さない」とする人も全体で1割近く確認できる。諸事情で出せない人も含まれると思われるが、「年賀状」という風習そのものを「パス」する人も少なからずいることが分かる(【紀文食品ウェブサイト】)。



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今調査は2009年11月20日から24日の間、インターネット(携帯電話)経由でネットエイジアによって行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。

年末から正月にかけての恒例行事としてもっとも多くの人が手掛けるのが「年賀状の作成と送付、そして受領」。他人とのつながりを再確認し、場合によっては現実を知ることになるイベントである。【年賀状、はがきやメールあわせて平均59通・10代はメールが主役!?】【年賀状、出すならやっぱり「はがき」だね・若年層はケータイ年賀も】にもあるように、別調査機関の調査結果では、はがきによる「年賀状」が主力ではあるものの若年層では携帯電話によるメールでの「年賀状」も大いにその勢力を拡大中であることが分かる。

今調査は「携帯電話経由」というバイアスがあるものの、もう少し細かい項目分けがされており、「年賀状」利用者の行動パターンを知ることができる。結果はどのようなものだろうか。

↑ どのような形式の「年始の挨拶」を出す予定か(複数回答)
↑ どのような形式の「年始の挨拶」を出す予定か(複数回答)

全体では「パソコンで作成して印刷した年賀状」がもっとも多く60.6%。調査母体がややデジタルメディアに精通しているとはいえ、イメージ以上の普及率に驚く人も多いだろう。次いで「携帯メール」「手書きの年賀状」となっている。「パソコンメール」がやや少なめなのは、調査母体が携帯電話経由によるものだからかもしれない。

年齢階層別にみると、「パソコンで作成した年賀状」は高齢層ほど利用率が高く、「携帯メール」は若年層ほど高い。このあたりはほぼ想像通り。やや驚きなのは「手書きの年賀状」も若年層の方が高めの割合を示していること。「携帯を使いこなせる(調査母体の)ならば、手書きで創るよりパソコンでやった方が合理的で速いネ」と考え、手書きからパソコンに移行してしまっているのかもしれない。

一方、冒頭でも触れたが「年賀状は出さない」とする人も全体で9.5%・20代では14.8%もの値が確認できる。中には喪中などで仕方がない人もいるのだろうが、それ以外の場合には少々悲しい気もする。単に面倒くさいのか、伝統行事が嫌いなのか、それとも……。



ちなみに「携帯メールで」と回答した人を、年齢階層・性別に区分し、その値をグラフ化したのが次の図。

↑ どのような形式の「年始の挨拶」を出す予定か(複数回答)(「携帯メール」回答率)
↑ どのような形式の「年始の挨拶」を出す予定か(複数回答)(「携帯メール」回答率)

「男性よりも女性」「高齢層よりも若年層」と、他の携帯電話関連の調査結果と同じような傾向が見られる。ただし女性においては、50代の利用率が高めになっているのが興味深い。元々調査母体が「携帯電話経由」なので、世間一般全体から比べると携帯電話に対するハードルも低いのだろう。それにしてもなかなか「やるもんだ」と思う人も多いに違いない。



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