ゲームで長く遊ぶ子は夜ふかしです・1日2時間以上ゲームをする小1の3人に1人は「午後10時台に就寝」

2009/12/06 08:48

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ゲームと子供イメージ厚生労働省は2009年11月30日、第7回21世紀出生児縦断調査結果の概要を発表した。それによると調査母体の現在小学1年生(7歳)の子供において、登校日(平日)にコンピュータゲーム(据え置き型ゲーム・携帯ゲーム)をする時間と就寝時間との間には、深い関係(遊ぶ時間が長い子どもほど夜ふかしする)があることが分かった。具体的にはゲームを平日にはしない子供は約3割が午後9時までに就寝するのに対し、遊んでいる子供は2割に減っている。また、1日2時間以上ゲームで遊ぶ子供は、約1/3が午後10時台以降に寝ると答えている(【発表リリース】)。



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今調査は2001年1月10日-17日・7月10日-17日(つまり21世紀初頭)に生まれた子供を定点観測し(各年同一客体を調査対象としている)、経年変化を継続調査して少子化対策などの企画立案や実施のための基礎資料を得ることを目的として行われているもの。今回は7回目で、7歳になった月(2008年の1月と7月)に実施された。調査方式は調査票の配布・回収共に郵送による。有効回答数は4万0598件。

調査母体の小学1年生に対し、登校日にゲームで遊ぶか、遊ぶ場合はどれくらいの時間遊んでいるのかについて尋ねたところ、「遊ぶ(ゲームをする)」と回答したのは5割強に達していた。「しない」の回答は43.1%と4割強。具体的なプレイ時間は「1時間未満」がもっとも多く41.1%に達している。

登校日にゲームをしているか・している時間
登校日にゲームをしているか・している時間

先の同一調査内類似設問【テレビを見る子は夜ふかしです・1日3時間以上テレビを見る小1の4人に1人は「午後10時台に就寝」】と比べるとややおとなしめの結果といえる。テレビを見ているのが精いっぱいでゲームをする時間がないのか、あるいは「平日はゲームをしてはいけない」というルールが家庭で設けられているのかもしれない。

さて、テレビの時同様に、ゲームをする・しない別に就寝時間について確認した結果が次のグラフ。テレビの時ほど劇的ではないが、やはり「ゲームをする時間が長いほど就寝時間が遅くなる」傾向が確認できる。

登校日にコンピュータゲームをする時間別・見た子供の就寝時間
登校日にコンピュータゲームをする時間別・見た子供の就寝時間

特に1日2時間以上ゲームをする小学1年生の子供は、32.2%が「午後10時以降に就寝する」と答えている。小学校高学年ならまだしも、1年生の時点ではやや「夜ふかし」の部類に属すると見てもよいだろう。

そこでゲームをする時間別に、「夜ふかし」率、つまり午後10時以降に就寝する子供の割合を計算した結果が次のグラフ。

コンピュータゲームをする時間別「夜ふかし」率(午後10時以降に就寝)
コンピュータゲームをする時間別「夜ふかし」率(午後10時以降に就寝)

1時間未満しか遊んでいない子供が11.0%なのに、1時間台だと18.4%、そして2時間以上だと32.2%。ゲームをする時間がそのまま就寝時間を遅い時間にずれさせている様子が分かる。テレビの際にも触れたが、起床時間・登校時間に大きな変化はないはずなので、「ゲームを長時間遊ぶ」「夜ふかしをする」「睡眠時間が短くなる」という三段論法により、「ゲームを平日にたくさん遊ぶ子供は睡眠時間が短くなる」傾向があると見てよい。

ゲームをする・しないは子供の自由である場合が少なくない。とはいえ、睡眠時間が削られ、その結果健康に問題を生じてしまったり、学業がおろそかになるのでは「子供の自由」とばかりも言ってられない。先にも触れているが、「平日はゲームをしないように」という家庭内ルールを作るなど、子供に十分な睡眠時間を取らせる配慮をするのも親の役割ともいえよう。



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