忘年会で一番食べたい鍋は「しゃぶしゃぶ」、でも20代はそれ以上に食べたいものが!
2009/12/04 07:08
【キリンホールディングス(2503)】のキリン食生活文化研究所は2009年12月3日、忘年会に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、今年の忘年会でもっとも食べたい鍋は「しゃぶしゃぶ」という結果になった。「もつ鍋」「ちゃんこ鍋」「かにすき」と続くが、年齢によって好みがかなり異なり、20代では「しゃぶしゃぶ」以上に「もつ鍋」の人気が高いことがうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年11月16日から18日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は3544人。年齢階層比・男女比については非公開。
今年の忘年会を店で行う予定の人において、どんな鍋を食べたいかを複数回答で尋ねたところ、全体ではもっとも人気を集めたのは「しゃぶしゃぶ」だった。対象者の1/4、24.6%が同意を示している。それなりに高級感も楽しめ、大人数で手軽に参加できる「しゃぶしゃぶ」は、一年の締めくくりの料理として不動の位置を占めているわけだ。
お店で食べたい鍋は?(上位7位のみ)(複数回答)
比較的高級なイメージのある「かにすき」「あんこう鍋」を押しのける形で「もつ鍋」「ちゃんこ鍋」が「しゃぶしゃぶ」の次についている。これはそれぞれ若年層からの高い支持、普段はあまり口にしないための珍しさが受けているのだろう。
これを年齢階層別にみると、いわゆる「ジェネレーション・ギャップ」が見えてくる。
お店で食べたい鍋は?(上位7位のみ)(複数回答)(年齢階層別)
トップの「しゃぶしゃぶ」は若年層にはそれほど高い人気は無く、特に20代に限れば「もつ鍋」がトップについている。若者にとっては「もつ鍋の方がリーズナブルだし、いつも食べているからなじみ深いネ」という感があるのだろう。一方、いわゆる高級感漂う鍋の「かにすき」、そして「てっちり」「寄せ鍋」は高齢層、特に50-60代の人気が高い。
忘年会の幹事としては、予算や場所もあるが、今回のデータを参考にして参加者の年齢構成で鍋を選択すると、多くの人に喜ばれるに違いない。また、中堅層以上はあえて若年層に人気のある「もつ鍋」を選び、彼らとのギャップを埋める試みをしてみるのも面白い。
ちなみに全体では7位以内に入っていなかったが、「もつ鍋」以外にも「中堅層よりも若年層に受けが良い」鍋としては「キムチ鍋」「フォンデュ」がある。特に「キムチ鍋」では50-60代の約2倍もの人気を勝ち得ている。
お店で食べたい鍋は?(キムチ鍋について)(複数回答)(年齢階層別)
「もつ鍋」も「キムチ鍋」も昔から存在していたが、流行り出したのは最近のこと。鍋の流行りも若年層からわき上がる、ということなのだろう。
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