小学1年の子供を持つ母親、3割がパートやアルバイト中・専業主婦は4割強
2009/12/02 17:19
厚生労働省は2009年11月30日、第7回21世紀出生児縦断調査結果の概要を発表した。それによると、現在小学1年生(7歳)の子供を持つ調査母体の母親においては、3割がパート・アルバイトにつき、2割近くが常勤で勤めていることが分かった。無職、つまり専業主婦は4割強に過ぎず、6割近くが何らかの形で働いていることになる((【発表リリース】)。
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今調査は2001年1月10日-17日・7月10日-17日(つまり21世紀初頭)に生まれた子供を定点観測し(各年同一客体を調査対象としている)、経年変化を継続調査して少子化対策などの企画立案や実施のための基礎資料を得ることを目的として行われているもの。今回は7回目で、7歳になった月(2008年の1月と7月)に実施された。調査方式は調査票の配布・回収共に郵送による。有効回答数は4万0598件。
調査結果によれば、調査母体のうち現時点で母親と同居している3万6529人において、何らかの形で職についている人は6割近く。無職=専業主婦の母親は42.8%という割合だった。
母親の就業業況
有職者のうちほぼ半数はパート・アルバイト、残りは常勤が17.3%、自営業や家業が6.0%などとなっている。これを子供の成長に合わせた形で割合の変化を見ると、次のようなグラフになる。なお第2回調査においては業態調査が行われていないこと、今調査は「同一世帯」を継続的に調査していることに留意しておく必要がある。
母親の就業状況の変化
このグラフを見ると出産直後はともかく、それ以降は「常勤」「自営業・家業、内職、その他」に大きな変化は無く、「パート・アルバイト」などが全児増加しているのが分かる。ここから、「出産時に常勤者の半数近くが退職し、出産後も子育てなどで常勤職には戻れず、パート・アルバイトについている場合が多い」「子供の成長と共に時間的な余裕ができた場合、パートやアルバイトが勤め先として選ばれている」ことなどが分かる。
非常勤の雇用形態の代表の一つとして挙げられるパートやアルバイト。フルタイムでの勤務が難しい子育て主婦は、子供の成長と共に少しずつ余裕が出てくる、しかしながら限られた時間を有効に活用し、勤務しているようすがうかがいしれよう。
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