年賀状、出すならやっぱり「はがき」だね・若年層はケータイ年賀も
2009/12/02 07:15
マクロミルは2009年12月1日、年賀状に関する調査結果を発表した。それによると調査母体中で今年の年末に年賀状を出す予定のある人において、その年賀状の形態としてもっとも多いのは「年賀はがき」であることが分かった。若年層においては携帯電話経由での年賀状送付のスタイルを取る人も多く、パソコンメールを使う人は歳を経るほど多くなっているのが見てとれる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年11月20日から24日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1で、年齢階層比は15-19歳が7.2%・20代が17.2%・30代20.2%・40代17.2%・50代20.8%・60代16.8%。
今調査において形態を問わずに年賀状を出す予定がある人は、全体では88.2%に達している。その人たちに具体的な利用媒体について尋ねたところ、「年賀はがき」を用いる人がもっとも多く96.4%にも登っていた。インターネット経由の調査であることを考えると、意外な結果と思う人もいるかもしれない。
今年の年賀状の送付形態(年賀状を出す予定の人、複数回答)(「その他」項目は略、10代は調査母体数自身が少数なので参考数値)
年賀はがきそのものの売れ行きが低迷状態にあることは毎年報じられているが、「インターネット経由の調査」であるにも関わらず、年賀はがきのニーズは極めて高い。10代-20代はさすがに9割前後でしかないが、30代以降はほぼ100%の値を示している。
一方携帯メールによる年賀状の形態を取る人は全体では約1/3。若年文化の象徴でもある携帯電話の利用率は当然若年層の方が高く、10代-20代では6-7割。一方で高齢者になると1割前後でしかない。また、男女別では女性の方が率が高く、女性による携帯電話の活用状況が改めて確認できる。
利用率が高いのは、全体ではなく
「ネットのスキルを持つ人」という
調査母体上のフィルタがあるから
調査結果を見る限り、インターネットや携帯電話の活用と引き換えに、年賀はがきの利用状況が減少傾向にあるとはいえ、「年賀状は年賀はがきで」という基本的なスタイルに大きな変化は無いようだ。ただし特に携帯電話メールの利用頻度が高い若年層が、今後歳を重ねるにつれてその利用性向をあまり変化させないのであれば、社会全体における年賀状の形態も少しずつ変化を見せていくことだろう。
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