「支給予定」は6割未満・寒空にふところも寒いボーナス事情

2009/12/02 07:14

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ボーナスイメージ楽天リサーチは2009年12月1日、冬のボーナスに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、今冬のボーナスが支給予定である人は6割を切っていることが明らかになった。昨年の支払い実績の約7割と比べると、10ポイント程度下落していることが分かる。また、「現時点で分からない」という回答も2割近くあり、企業の財務状態の不安定さを感じさせる結果となっている(『発表リリース』)。



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今調査は2009年11月13日から17日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000。男女比は1対1、年齢階層比は20代から60代までで均等割り当て。

中には「ボーナスは給与の一部を補てんするものだから事実上給与と同じだ」と主張する向きものあるが、ボーナス・賞与は基本的に「特別のご褒美」。給与のように定例化を義務付けられているわけではない。支払いの有無は業績などにより左右されるもの。そこで昨年のボーナスの実績と今年の実績・予定について尋ねたところ、去年冬のボーナスが支払われた人は70.6%に達していたのに対し、今年は支払われた・支払われる予定がある人は59.3%に過ぎなかった。

冬のボーナスの支給有無(予定)
冬のボーナスの支給有無(予定)

今年の分では「支給されるかどうか分からない」が16.6%いるが、調査時点(11月13日から17日)において支給の有無が分からない状況は、決してボーナスそのものに期待できるようなものでは無い事が容易に想像出来る。仮にそのうち半分が実際に払われたとしても前年より3ポイントマイナス、実際には1/3前後が関の山だろうから、6ポイント前後のマイナスが予想される。

同調査結果リリースでは額面についても尋ねているが、こちらは絶対額ではなくむしろ昨年との増減「割合」が重要になるので詳細なグラフ化は省略する。あえて「変わらない」「増えそう」「減りそう」「分からない」の区分で分けると次のようになる。

昨年と比べた冬のボーナスの変化
昨年と比べた冬のボーナスの変化

支給の有無だけでなく額面においても、冬のボーナスは言葉通り「冬の時代」を迎えていそうである。



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