女子中高生が選ぶ今年のケータイ・ネット流行語大賞発表
2009/12/02 07:09
P-NESTリサーチは2009年12月1日、女子中高生に対する「流行語大賞2009」(2009年の「ケータイ流行語」「ネット流行語」)に関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては「ケータイ流行語大賞」は「盛る/盛れる」、「ネット流行語」は「※ただしイケメンに限る」であることが分かった。同日発表されたいわゆる「流行語大賞」こと[ユーキャン新語・流行語大賞]とのギャップが大きさには驚かされるものがある(【発表リリース】)。
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今調査は2009年11月17日から20日までの間、携帯電話から無料ホムペ作成サイト「@peps!」「Chip!!」へアクセスしている女子中高生ユーザー計2236人を対象に、携帯電話上のウェブサイトから行われたもの。学年区分は中学生1066人・高校生1170人。
調査方法としては「ケータイ流行語」「ネット流行語」それぞれ事前に10個の言い回しをノミネートしておき、それらのうちどれか一つ、あるいは「この中にわかるものはない」のいずれかを選択する択一方式を採用。ノミネート内容そのもので事前に偏りかあるという意見も否定できないが、それを念頭においた上での結果としては「盛る/盛れる」「※ただしイケメンに限る」がそれぞれのトップについた。
2009年のケータイ流行語といえば
2009年のネット流行語といえば
流行語はその名前の通り、その時期に流行った言葉が対象となる。繰り返しになるが初めから選択肢が限られるあたり多少の恣意的なところはあるものの(それでも大人たちによる同様の調査と比べればはるかにリアリティ・透明度は高い)、「盛る/盛れる」「※ただしイケメンに限る」共に調査母体の彼女らの世相に対する考え方、自分の身の回りの社会での言語文化などを映し出している。
ちなみにそれぞれの項目トップについてだが、「盛る/盛れる」はいわゆる「盛り髪」(ヘアスタイルの一種で大盛り状態に髪の毛を上部に盛る方法)を直接には指すが、そこから転じて気分が高揚している状況、ハイテンションな状況のことをも意味している。「※ただしイケメンに限る」は何らかの条件が提示された際にこの言い回しを追加することで、イケメン(ビジュアル的に優れた男性)なら何でも許されるという世の中の風潮を皮肉ると共に、問いそのものを茶化す意味合いも持つというもの。
インターネットや携帯電話が普及するにつれて、特に若年層の間では条件がそろった際における特定情報の浸透度・拡散スピード・逸散速度が加速化している。今回ノミネートされた流行語らも、その多くは来年には姿形を消し、死語扱いされているに違いない。しかしその中からいくつかの言葉は生き残り、世間一般にも広まる「ごく当たり前の言い回し」になる、のかもしれない。中には本来の意味合いからまったく別の内容を意味する言葉へと、変化を果たしながら。
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