あくせくした日常生活から解放されそうな時計
2009/11/29 08:32
人によっては分刻みでスケジュールが組まれる昨今、時計は生活必需品の一つに他ならない。置時計や腕時計、目覚まし時計に掛け時計、携帯電話の待ち受け画面にも時計はあるし、パソコンの画面上にもどこかに現在時刻が描かれていないと、不安を感じてしまうもの。限られた時間を有効に使うには「今の時間」を知るのは大切なことだが、逆にそのような状態を「時計(時間)にとらわれている」と思う人がいたようだ。【InventorSpot】で紹介されていた[DayClock]は、そんな素朴な疑問に答えを見出だそうとする時計である。
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DayClock
一見温度計・湿度計のようにすら見えるこの時計、ご覧の通り針は1本のみ。時計盤には日曜から土曜日までの曜日しか描かれていない。ゆっくりと針は進み、1週間かけてようやく一回りする。時間については各曜日の真ん中辺りには小さな刻みが見えるので、そこに達すればお昼くらいかな、というのが分かるくらい。
販売元の解説によれば、「曜日単位でのイベントを確認したい時、そして時間にあくせくせずにゆっくりとした時を過ごしたい場面で使ってほしい。時を知るという点では便利で無いかもしれないが、『休暇などでゆったりとした時を体感したい時』には役に立つ」などと説明されている。
価格は39.98ドル(3600円)、単三電池を4本必要とする。投稿されているコメントを見るとお年寄りを中心に、案外評判は良いようだ。
なお「曜日がひと目で分かるのは便利だけど、やっぱり曜日だけだと心配。時間も同時に知りたいな」という人のために、この時計の類似品【Day/Time Clock】も販売中。こちらは49.98ドル(4500円)。ただしこれではごく普通の壁掛け時計となり、何の趣もない。案の定、利用者のコメントも皆無な状態。「DayClock」はアイディアや提案力次第では、不便なものの方が商品価値が高まることもある、という好例な気がしてならない。
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