誰でもすぐに一流のサーファーの気分になれる広告

2009/11/29 08:33

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一流のサーファーの気分になれる広告イメージこれまでに【エスカレーターを利用した素敵な広告……ステップ編】【エスカレーターを利用した素敵な広告……手すり編】などで、普段見掛ける・利用する移動機関を利用して、視覚に訴えかける広告をいくつか紹介した。動作の特性を巧みに利用した、素晴らしいものばかりだったが、今回もそれらに勝るとも劣らない、アイディアに優れた広告を紹介することにしよう。南米チリの【Prolam Y&R】がデザインした、やはりチリのサーフボートなどの専門誌【Demolicion magazine】のアピールのために用意したものだが……(【Ads of the World】)。



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動く歩道の上で陸上サーフィン
動く歩道の上で陸上サーフィン

Demolicion magazineイメージ見れば一発で「なるほど」と納得するだろうが、一応説明。都心部などでよく見かける「動く歩道」上にサーフボードと、雑誌のマスコットキャラクタ、そして雑誌名を書くだけのシンプルな広告。しかしこれを動かすと、サーフボードが波に乗って動いているように見える。写真右側にあるように、子供などがそのサーフボード上に「乗り」、あたかもサーフィンをしているかのような疑似体験が出来るという仕組みだ。

サーファー気取りの子供(だけに限らないのだが)の視線の先には雑誌のマスコットキャラと雑誌名が書いてあるので、「サーフィンに少しでも興味がある」人は自然に「雑誌名などに目が留まる」ようになっている。実にウマい配置といえる。

冒頭で触れた、エスカレーターを利用した広告たちは、あくまでもエスカレーター特有の動きを利用するだけのものであり、お客はただそれを見るだけに過ぎなかった。しかし今回の歩道広告は、利用者自身も参加する「積極関与型」であり、当事者の印象は当然高くなる。今回は雑誌広告ということで歩道の先には何もないが、【エスカレーターを利用した素敵な広告……手すり編】で紹介した「寿司エスカレーターの先にはお寿司屋さんがある」のように、行き先にスポーツ用品店などがあれば、強烈な印象と十分な効果が期待できよう。

一つ問題を挙げるとすれば、やはり安全性。日本だと色々ツツかれるだろうから、実現は難しい。例えば西遊記関連の映画(「ドラゴンボール」あたりでも良い)が上映される際には、上から見た雲を同じように描き、「筋斗雲(きんとうん)に乗ってみよう」などとする応用もできそうなだけに、残念ではある。



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