会社での「忘年会」は必要か? 賛成・反対、意見は分かれる
2009/11/27 05:07
【インテージ(4326)】は2009年11月25日、忘年会に関する調査結果を発表した。それによると、会社・忘年会での忘年会の必要性について、調査母体全体では賛成派と反対派、さらには中立派の意見でほぼ三分される結果となったことが分かった。一方・年齢階層別・性別に見ると、歳ごと・男女別の事情・思惑が見える結果が出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2009年11月9日から11日までの間に、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県においてインターネット経由で男女800人に対して行われたもので、男女比は1対1。年齢階層比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。
会社・職場における忘年会について、そもそも論として必要か否かを尋ねたところ、全体では冒頭にもあるように、賛成・反対・どちらともいえないの3意見がほぼ同数となる結果が出た。ここまでキレイな形で三分割される結果も珍しい。
会社・職場での忘年会は必要だと思いますか
ただし性別・年齢階層別で見ると事情はやや異なる。20代では男性が特に「必要」が多く、それ以上に男性に限れば50代の値が大きく振れている。一方女性は30-40代にややぶれがあるものの、経年と共に「どちらともいえない」「不要」派が増加する傾向を見せている。
そこで各層の好き嫌いを明確にするため、「必要」から「不要」を引いて「必要度」を算出したのが次のグラフ。
会社・職場での忘年会は必要だと思いますか(必要-不必要)
男女とも20代における値は極めて大きい。これは【上司や先輩との飲み会、新社会人は8割が「参加したい!」】にもあるように、会社の先輩達の話を聞いたり職場関係を充実したものとするため、さらには話そのものが楽しいなどの若年層の意向が大きく反映されているものと思われる。30代になるとマイナスに落ち込むのは、20代の反動か、あるいは自分が20代の時に経験した飲み会で「得られるものは得たし、今は忙しいから……」という我がままさによるものかもしれない。
興味深いのは50代における男女の差。男性は20代以上に「必要」を主張しているのに、女性は各年齢層でもっとも強い拒否反応を示している。単純に「合理的でない」と判断しているのか、「話す事など無い」と考えているのか、それとも若年層の同性がちやほやされるのが気に食わないのか。色々と事情は想像できる。一方で男性50代がずば抜けて大きいのは、やはり「会社の後輩たちに色々と『指導』したり、語りたい」、さらには単純に「自分が年長者・上の者であること」を身近に再認識したいからなのかもしれない。
仮に男女で逆の状況を想定すれば、その理由はある程度うなづけるはず。男性50代が、男性若年層たちが女性陣にちやほやされるのを見てやっかむ、女性50代が若年層に色々「くだをまく」ことはイメージしにくい。このことから、この推測は「当たらずとも遠からず」に違いない。
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