電子マネー、必要機能は「お得」と「リスク回避」。それでは要らない機能は……?
2009/11/28 08:44
マイボイスコムは2009年10月23日、非接触IC型電子マネーに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、電子マネーでもっとも必要とされる機能は「ポイント・マイルなどのお得なポイント制度」であることが分かった。一方人気の無い機能としては「入金上限額」が事実上のトップについている(【発表リリース】)。
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今調査は2009年10月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3326人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代32%・40代31%・50歳以上22%など。なお今回取り上げる「非接触IC型電子マネー」とは読み取り端末にかざして使う非接触IC型のもので、インターネット決済でしか利用できない電子マネーは除外されている。
多種多様な機能がついているのが電子マネーの特徴でもあるのだが、それらの機能のうちどれが一番「不可欠だ」と思われ、あるいは「要らないな」と嫌われているのだろうか。複数回答でそれぞれ尋ねたところ、もっとも必要だと思われている機能は「ポイント・マイルなど」で4割強に達していた。
電子マネーの機能・サービス・方式で不可欠・不要なもの(それぞれ複数回答)
「ポイント・マイルなど」とほぼ並んで必要だと思われている機能は「紛失・盗難時の保険適用」。記事タイトルにもあるが、「お得感」「リスクの回避」という2つの面における機能が主に求められていることになる。さらに4位以降と比べてやや突出している「利用履歴・明細」と合わせれば、『電子マネーにおける3必需項目は「お得感」「リスクの回避」「記録保全」』となる。
一方不評なのは「後払い機能」「入金上限額」「オートチャージ機能」。ただし「不要なもの」の設問において具体的な項目を挙げた人は少なく、「特に無い・分からない」の人が2/3以上のため、全般的には「特に不要なものは無いですネ」とする意見が大勢を占めていると考えてよい。
ちなみに「不可欠」から「不要」を引いた「不可欠度」を算出した結果が次のグラフ。
電子マネーの機能・サービス・方式での不可欠度(DI)
このうち「記名式カード」「無記名式カード」はどちらか一方が必ず該当する(要は電子マネーに自分の固有データを盛り込むか否かということ。記名式だと紛失した場合、ルールに基づいた補償がされる。無記名式だと誰でも使え、無くしても補償はない)ため、機能の必要云々からは除外して考えると、事実上「入金上限額」がもっとも不要な機能ということになる。「入金上限額」はリスク回避のための機能ではあるのだが、利用者側からすれば「不便な機能だな」程度にしか思われていないようだ。
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