夫婦のメールでのやりとり、3人に2人は「絵文字使います!」
2009/11/23 07:21


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今調査は2009年3月にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2000人。男女比は1対1(既婚者を対象としているため、夫・妻となる)、年齢階層比は20代・30代・40代・50代・60代で均等割り当て。地域区分は人口構成比で割り付けてある。なお調査上で「メールでのやり取り」とした場合、94.9%が「携帯電話同士」と回答しており、実質的に「携帯電話同士でのメール(その他少数)」と見なして良い。

夫婦間のメールで最も多く利用する機器はどの組み合わせか(再録)
夫婦間でメールを使ってコミュニケーションをしている人は調査母体中1465人。それらの人に、メール内で文字情報以外にどのような素材を使っているか、複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「絵文字」で62.7%に達していた。

夫婦間メールで、文字情報以外にどのような素材を利用してメールを作成していますか(複数回答)
携帯電話会社間における絵文字の非整合性もほぼ解消され、絵文字は今や携帯電話における「第二の言語」としての立ち位置を占めつつある。ビジュアルのきらびやかはもちろんだが、「あいまいな意思表示」が可能なこと(色々な解釈ができる、という点もある)、文字列だけだと誤解されやすい内容も絵文字で「お気軽さ」「親近感」を演出できることなどが、特に若年層に受けている。
次いで多用されているのは「写真」。冒頭でも触れているが、携帯電話のデジカメ機能の普及と、文章よりも多分に通信「量」がかかるため、通信「料」を気にしなくても済む「定額制」の普及が、利用を後押ししているのだろう(参考:【携帯電話のパケット定額制普及率の推移】)。
これを男女別・年齢階層別で見ると、それぞれの属性の特徴が見えてくる。

夫婦間メールで、文字情報以外にどのような素材を利用してメールを作成していますか(複数回答)(上位3位)
「絵文字」が圧倒的多数であるのはどの属性でも変わらない。また、全般的に同じ年齢なら男性よりも女性の方が、装飾を多用していることが分かる。興味深いのは40-50代の女性で、この階層に限り「写真よりも顔文字を多く使う」傾向が確認できる。写真利用率が急激に低下するのはこの年齢層からなので、「写真に対する抵抗感」があるのか、あるいは「手持ちの機種がデジカメに対応していない」のかもしれない。
20代女性に限れば、8割以上が夫婦間のメールで利用している「絵文字」。概念的には現在のパソコンなどの文字にも一部存在しているもの(記号文字)、パソコンの初期時代にキャラクタを書きかえることができた「PCG(Programmable Character Generator:プログラマブル・キャラクタ・ジェネレーター)」で作った絵文字に近しいものがある。あるいはいわゆる「象形文字」の親戚のようなものかもしれない。
【電子メール94.5%・絵文字も69.6%……携帯電話は「携帯」する「電話」を超えた】など他の調査機関の調査結果でも、絵文字は相当浸透しているようすがうかがえる。デジタル化で何でもきっかりと正確に表現できる昨今、逆に「絵文字」の曖昧さが、携帯電話世代にはウケているのかもしれない。そしてそれは夫婦間のやりとりにおいても同じなのだろう。
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