SNSの利用内容は「日記の読み書き」「メッセージの送受信」……それってブログと同じ??
2009/11/23 07:18
マイボイスコムは2009年11月20日、SNSの利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、調査母体においてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用している人が、実際にSNS内で行っている行動としてもっとも多いのは「人の日記を読む」だった。5人に4人近くまでがこの行動をしていると答えている。次いで「人の日記にコメントを書く」が多く過半数を占めており、ブログの機能とほぼ同じ「人の日記を読んでレスをつけ」ることをSNSの主目的としていることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年11月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3939人。男女比は46対54で、年齢階層比は10代1%・20代13%・30代34%・40代30%・50歳以上22%。
調査母体に対して「SNSを知っているか(登録しているか)」について尋ねたところ、現在登録・利用していると答えた人は1/3を数えていた。
SNSを知っているか(再録)
その「現在利用・登録中」の人に、「それではSNSで普段何をしているのか」について複数回答で答えてもらったところ、もっとも多かった回答は「人の日記を読む」だった。
SNSを普段どのように利用しているか(複数回答、SNS利用者限定)
利用者の8割近くが「普段他人の日記を読むためにSNSを利用している」ことになる。そして半数は「他人の日記にコメントを書」き、ほぼ同数が「自分で日記を書く」と回答している。それに続く「メッセージの送受信」も合わせて考えると、
「メールのやりとり」
で事が足りてしまう。その他の項目、例えば「コミュニティのトピックス・イベント」「足跡」「画像・写真のアップロード」「ニュースの閲覧」なども、ブログパーツやブログの管理側が提供する機能でほとんど充足できるため、「SNSって言ってもやってることはブログと同じだね」という意見もあるに違いない。
ではなぜSNSを利用している人は、ブログではなくSNSを利用するのだろうか。それはやはり、一つは「利用のハードルが低い事」、もう一つは「自分の立ち位置と近しい人と仲良くなりやすいから」だろう。前者は「ブログでも同じ機能が出来る」とはいえ、導入しやすさは遥かにSNSの方が上。そして後者は「横のつながり」を形成しやすい仕組みが、SNSでは盛りだくさんに用意されているから。
SNSでは個人の自己表現能力はブログに劣るものの、周囲との連動・連携性は極めて強固なものとなる。それゆえ、「出来ることは同じ」だったとしても、ブログを使わずにSNSを使う人が大勢いるのだろう。
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