もっとも利用されているSNSは、やっぱりmixi。ただし……
2009/11/22 09:53
マイボイスコムは2009年11月20日、SNSの利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、調査母体においてはもっとも多く利用されているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は【ミクシィ(2121)】が運営する【mixi】であることが分かった。登録者全体の8割以上が利用している計算になる。次いで「GREE」「モバゲータウン」と続いているが、それ以降のSNSはいずれも少数派で、事実上この3つのSNSが独走体制にあることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年11月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3939人。男女比は46対54で、年齢階層比は10代1%・20代13%・30代34%・40代30%・50歳以上22%。
調査母体に対して「SNSを知っているか(登録しているか)」について尋ねたところ、現在登録・利用していると答えた人は1/3を数えていた。1/3「も」と見るか、「しか」とみるかは微妙なラインといえる。
SNSを知っているか
過去の利用経験者も含め「利用経験がある」という区分で区切れば37.7%になるが、それでもやはり半数には満たない。インターネット経由の調査であることを考えると、世間全般ではもう少し値が落ちることになる。ポジティブに考えれば「まだまだ新規開拓・会員登録の余地はある」、ネガティブなら「あれだけ騒がれてもこの程度か」というあたりだろうか。
現在利用・登録している調査母体の1/3の人に、複数回答で「どんなSNSを使っているか」について尋ねた結果が次のグラフ。冒頭にもあるように、圧倒的にmixiがトップにつき、GREEがそれに次ぐ形となっている。
あなたが利用・登録しているSNS(複数回答)
これは利用アカウント数ではなく利用者数の比率。調査母体がmixiと仲が良いなどの偏差事由は見当たらないので、少なくとも調査母体の多数を占める30代以降においては、この比率が利用者”数”の割合として近しいのだろう。
●条件が違えば……パソコンとケータイ
なお、今調査母体は「30代以降が8割以上」「パソコン経由」を前提としている。第二位のGREE、第三位のモバゲータウンはむしろこれらの条件とは異なる「20代以下」「携帯電話経由」で調べると、状況はまったく異なってくる。次のグラフは以前【ケータイコミュニティサイトの三巨頭は「Gree」「mixiモバイル」、そして「モバゲータウン」】で紹介した、他調査機関における「携帯電話経由」で行われた、「携帯電話向けSNS」の利用状況。年齢階層も10-50代でほぼ均等割り当てになっている。
あなたが携帯電話で利用しているコミュニケーションサイト(複数回答)(再録)
また、モバゲータウン自身も(少々古いデータではあるが)、20代までの会員数が圧倒的に多い事を提示している(【モバゲータウン会員数1000万人突破・20代ユーザー増加の傾向】)。
「モバゲータウン」年代別会員構成比(リリースより)(再録)
パソコン経由・30代(20代)以上という定義ではmixiがトップで間違いなさそうだが、携帯電話・若年層に限るとまた違った結果が出てこよう。
さらに今回のような一般公開型の調査結果にはほとんど顔を見せないものの、いわゆる「プロフ」(携帯サイト上に自己紹介や簡易コミュニティを創れるサービス)は10代の間に携帯電話を介したコミュニティとして広く浸透している。これらも合わせて考えると、さらに違った結果が出るだろう。
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