新聞を毎日読む人約4割、読まない人は増加傾向
2009/11/21 09:37
マイボイスコムは2009年11月20日、新聞に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては新聞を毎日必ず毎日読んでいる人は4割近くに達していることが分かった。一方でまったく読まない人は2割近くに及んでいる。また2年前の同様の調査結果と比較すると、全般的に「読む」人が減り「読まない」人が増えている傾向が確認できる。新聞を強く愛好する人を除けば、新聞離れは進んでいるようにも見える(【発表リリース】)。
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今調査は2009年11月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3700人。男女比は46対54、年齢階層比は30代33%・40代31%・50代以上22%など。
普段新聞を読む頻度(紙媒体のみでウェブサイトは除く)について一択で尋ねたところ、「毎日必ず読んでいる」という回答は38.8%に達した。奇しくも2年前の同様の調査とまったく変わらない数となっている。
新聞を読む頻度(紙媒体のみ)
同一調査母体に尋ねているわけではないが、新聞の深い愛読者にはほとんど変化は生じていないようだ。
一方で「ほとんど毎日読む」「たまに読む」などの「比較的読む派」は2年前と比べて減少している。ところが「ほとんど読まない」「まったく読まない」など「読まない派」は逆に増加の傾向を見せている。新聞信奉者以外においては、新聞離れが進んでいるように見える。
そこで毎日必ず読む:2、ほとんど毎日読む:1、たまに読む:0、ほとんど読んでいない:-1、まったく読んでいない:-2で数字を割り振り、それぞれの調査時点における新聞購読係数を算出したのが次のグラフ。全部平均で均(なら)すと両時点でも「ほとんど毎日読む-たまに読む」のゾーンに入っているのが分かる。
新聞購読係数推移
この係数の減少率は18.3%。2年間で読む頻度が(係数的に)2割近く減少したことになる。また、最初のグラフにある「まったく読まない人」の割合の増加率を算出すると21.6%となり、奇妙な近似値となるのが分かる。
恐らくは偶然の一致だろうが、少なくともこれくらいの勢いで、新聞の購読比率は減っている可能性が十分にあることは否定できまい。一番確かなのは新聞の印刷部数「推移」を見ることであるが、【新聞の発行部数など】にもあるようにデータは1-2年くらい前までのものしかなく、各新聞社もその多くが「現在値」しか公開していない。さらにいわゆる「押し紙問題」もあり、場合によっては印刷部数の半数前後が読者の手元に届いていない「可能性」もある。
それらを考慮すると、「非購読層が2年間で2割前後の増加」という値は、案外リアルな値なのかもしれない。
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