小学生が将来就きたい職業、男の子は「野球選手」・女の子は「料理人」。それでは親の願いは?
2009/11/18 07:25


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今調査は2009年10月16日から19日にかけて、携帯電話のインターネット経由でネットエイジアによって行われたもので、有効回答数は1000。調査対象を小学生の子供を持つ保護者で、年齢を35歳-45歳の男女に限定しており、男女比は1対1。年齢階層比は35-39歳・40-45歳で均等割り当て。
調査母体の子供(小学生)がどんな職につきたいと言っているのか、複数回答で調査母体自身(保護者)に尋ねたところ、もっとも多い回答は男の子が「野球選手」・女の子が「料理人」だった。特に女の子の「料理人」の人気は高く、1/4が回答している。

あなたの子供が就きたいと言っている職業は何ですか(複数回答式)(上位15位)
職業の並びそのものは「全体」における値の高い順だが、当然ながら男女で大きなばらつき・違いがあるのが分かる。全般的には冒頭にあるように男の子はスポーツ系と技術系、女の子はアイドル系や先生系に高い希望値が確認できる。また、男の子においても「料理人」の割合が高いのは意外といえば意外。
●親は過剰に「公務員」へ期待
同調査では子供の意見だけではなく、「保護者が子供につかせたい職業」についても質問している。それをそのままのせるのはやや芸がないので、子供のつきたい職業と比較し、「親の過剰期待度」を計算してみることにした。残念ながら「保護者」「子供」それぞれ15位までしかデータがないので、16位以下は「ゼロ」とした上で、「保護者の期待」から「子供の希望」をマイナスする。つまりこの値が大きいほど、「保護者が過剰に子供に対して期待をもっている」ことになる。逆に小さい(マイナス)ほど、「保護者が好ましいとは思っていない職業に、子供が憧れている・就きたいと思っている」わけだ。

子供の職業に関する「親の過剰期待度」(親の希望-子供の希望)(各項目16位より下はゼロとして計算)
男女とも「公務員」に対する保護者の極めて高い期待が一目瞭然。また、女の子には「先生」や「料理人」、男の子にはスポーツ系職業に対する保護者の反発心が強いのが分かる。昨今の経済状況を鑑みるに、安定志向に保護者が走るのは理解できなくもない(プラスに触れている職業の多くは、収入が安定しているもの。特に子供の項目には無かった「エリートサラリーマン」がついているあたりが象徴的だ)。
とはいえ最終的にどの職業に就くのかを決めるのは子供自身に他ならない。保護者はアドバイスをし、環境を作ることはしても、最終決定権は持ちえない。親の過度な期待は単なるエゴでしかなく、子供にとってはプレッシャーに他ならないことを改めて確認しておくべきだろう。
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