自宅内、どこからネットへつないでる? 「居間やリビング」6割を超えて
2009/11/20 05:23
ネットマイルは2009年11月17日、小中学生におけるインターネット利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、調査母体において「もっとも高い頻度でインターネットを利用している場所」としては、「自宅の居間やリビング」の回答が7割近くで一番多かった。次いで「自分の部屋」「その他の家族の部屋」などが続いている。小中学生のインターネット利用は「自室でこもって」というスタイルは少数派のようだ([発表リリース、PDF])。
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今調査は2009年10月15日から19日にかけて、インターネット経由(サークルリンク会員による回答)で行われたもので、有効回答数は514人。男女比は124対390人。小中学生を対象としており、年齢階層比は小学6年生が181人、小学5年生が114人、中学1年生が78人など。なお、「小学校低学年」(1・2年生)は合わせて16人と少数のため、学年階層区分においては掲載を略してある。
同調査別調査項目で「インターネットはパソコンを用いて行う」という回答が96.3%に達しており、小中学生の多くはパソコン経由でインターネットにアクセスしていることが判明している。それではそのパソコンをはじめ、インターネットへのアクセスはどこから行われているのだろうか。
自宅以外の学校、友達の家、ファストフードなどの場合もあるが、その頻度はさほど高くなく、別調査項目によると「自宅でアクセスすることがもっとも多い」という人は95.3%に達している。そこで自宅でアクセスする場合、どこからのアクセスが一番多いのかを尋ねたところ、最多回答は「家の居間やリビング」で2/3に達していた。
インターネットは、自宅のどこで(一番)アクセスしますか?
デスクトップかノートかは不明だが、居間やリビングなど家族が集う(少なくとも個室ではない、オープンな)場所でインターネットにアクセスすることが一番多いようだ。その場所にしかパソコンなどが無いのか、あるいはその場所でしか(他人の目が行き届いている場所でなければ)アクセスしてはいけない、という決まりがあるのかもしれない。
一方「自分の部屋」はわずか12.2%。「ネットをするとますます自室に引きこもる」という懸念は、世間一般のイメージと比べてあまり必要は無いようだ。
これを性別・学年階層別に見ると、それぞれの属性の特徴が見えて興味深い。
インターネットは、自宅のどこで(一番)アクセスしますか?(性別・学年階層別)
男女別では「自分の部屋」は男の子の方が多く、女の子は「リビング」以外に「親の部屋」でも割合が大きくなっている。これは子供からの自主的なものではなく、保護者側の配慮・心配から来るところが大きいものと思われる。また、学年が上がるにつれて「自分の部屋」が増え「リビング」が減っていくが、これは「自分のパソコン」の保有率が上昇し、その端末で自室からアクセスができるようになるからだろう。
とはいえ、中学生でも一番多いのは「居間やリビング」から。保護者の目の届く場所でのアクセスとなる。保護者側としてはこれを機会にインターネットに関する常識や倫理観を教えたり、親子の対話のきっかけとして欲しいものだ。
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