小中学生でもネット端末は「パソコン」がトップ。次いで使われているのは?

2009/11/18 07:24

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DSでネットアクセスをする子供イメージネットマイルは2009年11月17日、小中学生におけるインターネット利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、調査母体においてインターネットを使っている端末としてもっとも多く利用されているのは「パソコン」で9割以上に達していることが分かった。次いで多い端末は「ニンテンドーDSシリーズ」「Wii」の順で、その次に「携帯電話・PHS」が入る。少なくとも子供達の間には、ゲーム機がインターネット端末として認知されつつあるようだ([発表リリース、PDF])。



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今調査は2009年10月15日から19日にかけて、インターネット経由(サークルリンク会員による回答)で行われたもので、有効回答数は514人。男女比は124対390人。小中学生を対象としており、年齢階層比は小学6年生が181人、小学5年生が114人、中学1年生が78人など。なお、「小学校低学年」(1・2年生)は合わせて16人と少数のため、学年階層区分においては掲載を略してある。

小中学生の携帯電話保有率は、先に別調査機関の調査結果として【小中学生の携帯保有率は女の子の方が上、「家族と一緒のケータイだよ」は数%程度】を掲載した。学年と共に増加し、学校が変わる(小学校から中学校)イベントで急激にかさ上げされる傾向を見せるのが確認できていた。それでは携帯電話をはじめ、小中学生がインターネットを利用しているのはどんな端末なのか、気になるところ(インターネット経由の調査のため、インターネットを利用していることそのものは「前提」となっている)。

今回の調査結果によると、調査母体のほとんどにおいて「パソコンを使ってインターネットをしている」という状態が確認できた。

インターネットを使っている端末はどれですか?(複数回答)
インターネットを使っている端末はどれですか?(複数回答)

複数回答なので頻度までは分からないが、次いで多いのは「ニンテンドーDSシリーズ」。対応ゲームソフトの中にもインターネット対応のものが多いため(※「インターネット」は必ずしも「ウェブ・ブラウジングだけ」を意味しない)このような結果が出たのだろう。冒頭でも触れたように、「ニンテンドーDSはインターネットが出来る携帯ゲーム機」という認識が、子供の間にも広まりつつあることが分かる。

次いで多いのはWii。こちらもニンテンドーDSシリーズ同様にソフトに対応した機能としての利用もあるだろうが、前に【広告主からの「Wiiの間」の評価、「ネットとテレビの間にある、不思議なメディア」】で紹介したようなインターネットを利用した独自コンテンツ、そしてウェブブラウジングも含まれているものと思われる。そしてようやく「携帯電話・PHS」が入ってくる。調査母体全体では、意外に携帯電話などは少なめ。

これを性別・学年階層別に見ると、それぞれの階層の特性がよく分かる。


インターネットを使っている端末はどれですか?(複数回答)(性別・学年階層別)
インターネットを使っている端末はどれですか?(複数回答)(性別・学年階層別)


パソコンを使うのはすべての階層に至っているが、男女別では「男の子はゲーム機、女の子はケータイ」という図式が見えてくる。一方で学年階層別に見ると、歳が上になるにつれて携帯ゲーム機の割合は減り、携帯電話が上昇する。中学生ではパソコン以外でもっとも利用率が高いのは携帯電話となっているくらいである。「インターネットの利用」という視点においては、携帯電話を手に入れるようになると、そちらが中心になるのだろう。

視点を変えると、今の小中学生にはこれだけ多くの「ネットへの窓口」が存在しうることになる。それだけ環境に恵まれているわけだが、同時にリスクも背負うことに違いは無い。周囲の大人たち、特に保護者は、そのことをしっかりと念頭に置き、正しい使い方について啓蒙していく必要があるだろう。



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