中古車保有世帯は1/4、それでは購入した時に使った情報源は?
2009/11/15 08:32


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今調査は2009年10月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3371人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代32%・40代31%・50歳以上22%など。
中古車の保有状況を確認したところ、調査母体において現在自分の家庭に中古車がある人は全体の1/4に達していた。複数台所有している場合もあるのでこの値がそのまま新車・中古車の比率を表すわけではないが、世間一般のイメージ以上に多い感がある。

あなたのご家庭では現在中古車を保有しているか
新車はどこで購入してもほぼ同じ品質が保証されているが、中古車の場合はそうもいかない。それぞれ過去の経歴があり、それ次第で品質にも微妙な違いが生じてくる。当然、新車購入以上に情報収集を綿密に行わねばならないわけだ。そこで中古車購入経験者に、どのような情報源を使ったかについて複数回答で尋ねたところ、もっとも多く利用されていたのは「中古車販売店の店頭」だった。4割強の人が、実際に販売店に足を運んでチェックした計算になる。

中古車を購入する際に利用した情報源(複数回答)
古本のような「とりあえず読めれば良い」というわけでも無く、価格も桁違いの中古車となれば、やはり実物を見てチェックを入れるべきだと考える人が多いわけだ。次点の「家族・友人・知人」も、やはり非デジタル系・オーソドックスな情報源。インターネット経由の調査結果でありながらもこのような結果が出ているあたり、いかにこれらの情報源が重視されているかが分かる。理由としては直上で説明しているように「実車を見てみないと分からないことが多い」からという推測で間違いはあるまい。
最近盛んに喧伝されるようになった中古車情報サイトについては、各種サイトで利用者が分散しており、それぞれの利用率は1割前後に留まっている。昔ながらの情報媒体「中古車情報誌」に競るレベルでの利用率を誇るものが出てきているのは頼もしいが、それでも上位2項目と比べれば補完的立場以上にはなりにくい。
「単価が高い」「実物を見ないと分からないことが多い」この2点のハードルを解決する手法を見出ださない限り、デジタル系の情報源が「中古車販売店の店頭」「家族・友人・知人」に比する利用をされることは難しいだろう。逆に考えれば、その方法を編み出せれば、中古車のデジタル系(インターネット関連)の情報配信・販売は飛躍的に成長することが予想できる。問題はそれが可能かどうかだが……。あるいはコロンブスの卵的な発想の転換が必要かもしれない。
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