「なぜブログをしているのか」「そこにブログがあるからだ」ではなく……
2009/11/13 07:45
2009年11月3日付で掲載した記事【中高年はブログへ、若年層はツイッターへ!?】で解説している通り、ブログ関連の情報収集や検索エンジンを提供するTechnoratiは同年10月19日から、ブログに関するカンファレンス「State of the Blogosphere」の今年版の資料を公開している(State of the Blogosphere 2009)。世界全体におけるブログの現状を知れる、有益なデータが盛りだくさんの内容となっている。今記事ではその中から、「なぜブログをしているのか」について、その調査結果を精査していくことにする。
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「State of the Blogosphere 2009」に関する調査要件、各用語の解説に関しては「中高年はブログへ、若年層はツイッターへ!?」で解説済み。そちらで確認してほしい。
今調査において複数回答で「なぜ(記事執筆・管理サイドとして)ブログをしているのか」について尋ねたところ、選択肢の中でもっとも多い回答が得られたのは「自分の趣味趣向について語るため」で71%に達していた。
なぜブログをしているのですか(複数回答)
満たすための
ツールとしての
ブログの存在
これをブログ・管理人のタイプ別で見ると、それぞれの特徴が出ていて興味深い。
なぜブログをしているのですか(複数回答)(ブログ・管理者のタイプ別)
会社の命でブログをしている「業務派」は当然ながら働き先の企業での新規顧客が主な理由となる。一方、副収入を念頭においている「副業派」は、お金を稼ぐことが大きな課題。
注目すべきは「プロブロガー」の動機。「お金を稼ぐ・収入の補助」もそれなりに大きな値を見せているが、それ以上に「自分自身の仕事における新規顧客開拓」「自分の専門知識や経験を他人と分かち合うため」の値が、他のどのタイプよりも高い事。「プロブロガー」はブログ自身で稼ぎを得るのもさることながら、それ以上にブログを純粋なツールとして考え、それをきっかけに情報の共有で喜びを感じたり、自分の仕事高みに誘う機会を待ち望んでいるようだ。
ブロガーの立ち位置によりブログをする動機はそれぞれであり、そのことについてとやかく文句を言われる必要は無いし、是正を求められる心配もいらない。自分なりのモチベーション、魂を燃やすべき燃料がある限り、ブログを書き続け、運用し続けるべきだろう。
逆に、もし何らかの理由でブログを続けることに疑問符を頭に浮かべてしまうことがあれば、過去の自分のブログの記事を読み返しながら「自分は何でブログを書いているの?」と自問自答してみると良いだろう。始めた時の情熱がよみがえってくるかもしれないし、新たな「気付き」を得られることもあるに違いない。
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