ブログの更新頻度が上がった人は1/3・理由は「読者や他のブロガーとの交流が楽しいから」
2009/11/10 06:58


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「State of the Blogosphere 2009」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって2828人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月4日から23日にかけてインターネット経由で行われたもの(ちなみにアメリカだけではなく、全世界に対して行われている)。そのうち72%は自分の趣味などを目的にブログを行っている「自己満足派」。15%は自分の専門知識を披露して本職のサポートや宣伝に活用したり収入の一部を賄う「副業派」。9%は社内などで業務としてブログを展開する「業務派」。そして最後の4%は「プロのブロガー」。
ブロガーにとって「やる気」の一つのバロメーターが「更新頻度」。更新頻度が上ならば良い、とは一概に言い切れないが、「日記」と称して一か月に一度も更新されないのでは、読者も不安になるし、やる気も感じられないと判断されてもグゥのネも出ない。そこでブログを始めた直後と今現在において、どちらが更新頻度が上かを尋ねたところ、「今の方が上」と答えた人は34%・「あまり変わらず」は30%、「減った(昔の方が頻度が上)」は36%で、「増えた」「変わらず」「減った」でほぼ1対1対1の結果となった。

ブログを始めた時と今、どっちが更新頻度が上?
ブログの性質・ブロガーのタイプでかなり更新頻度の変化に差異が生じると思われるが、実際にはどうだろうか。冒頭にあるように4つの区分で見たところ、モチベーションが高い区分のブログほど更新頻度が高まる傾向があることが分かった。

ブログを始めた時と今、どっちが更新頻度が上? (管理者・ブログのタイプ別)
「ずっと上」「わりかし上」双方において、「プロブロガー」の割合がもっとも多く、「業務派」がそれに続く。「副業派」はやや「業務派」よりは少ないもののほぼ同数で、ずっと少なくなって「自己満足派」が位置する。逆に「更新頻度が減った」は「自己満足派」ほど多い(「昔の方がわりかし上」の項目で如実に表れている)。
「やはりやる気・目的意識の高い人ほど、更新頻度も高まるのだろうな」という推測が成り立つが、その「やる気」「目的意識」を底支えしてくれるものは人それぞれ。「更新頻度が増えた」人に、なぜ増えたのかを複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「読者との交流が楽しいから」。次いで「他のブロガーとの交流が楽しいから」という、コミュニケーションの活性化がブログの更新頻度を高めるエネルギーになることを示している。

なぜ今の方が更新頻度が上なのか?(ブログ更新頻度で「今の方が昔より上」と答えた人限定、複数回答)
ブログシステムも日々進化し、昔と比べれば随分と色々なツールが開発されて投稿しやすくなった。そのせいもあり、「技術の導入で作成が楽になったから」が4割強を占めている。これには携帯電話経由での投稿も含まれるのだろう。
ちなみにこれを管理人・ブログのタイプ別で見ると、また違った方向性が見えてくる(業務派は仕事で命じられてブログをしているためか、理由云々の回答では除外されているようだ)。

なぜ今の方が更新頻度が上なのか?(ブログ更新頻度で「今の方が昔より上」と答えた人限定、複数回答)(管理者・ブログのタイプ別)
読者との交流が楽しいのはどのタイプでも同じだが、
・副業派……多種多様な目的。お金や仕事も関係あり。
・プロブロガー……仕事のプロモーションに価値を見出す。お金にもそれなり。だが他の項目は他のタイプと比べてあまり関係なし。
という傾向が見られる。特に「他のブロガーとの交流が楽しいから」の項目で、「プロブロガー」が「自己満足派」や「副業派」と比べて半分程度しか答えていないのは興味深いところだ。一匹狼の傾向がある、ということだろうか。
なお「更新頻度が減った」人についても詳しい分析がなされているが、これについては改めて記事を設けて解説を行うので、そちらをご覧いただきたい。
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