中高年はブログへ、若年層はツイッターへ!?
2009/11/03 16:35
少し前の話しになるが、ブログを中心にデータを収集し分析をしたり、ブログを検索対象とする検索エンジンサービスを提供するTechnoratiは2009年10月19日から、最新のブログ事情を分析・統計した結果を発表するカンファレンス「State of the Blogosphere」の今年版の資料を公開した(State of the Blogosphere 2009)。ブログの現状を垣間見れる、貴重なデータが豊富に盛り込まれているのだが、今回はその中から、現在のブログにおける年齢階層区分を見ていくことにする。
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「State of the Blogosphere 2009」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって2828人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月4日から23日にかけてインターネット経由で行われたもの。そのうち72%は自分の趣味などを目的にブログを行っている「自己満足派」。15%は自分の専門知識を披露して本職のサポートや宣伝に活用したり収入の一部を賄う「副業派」。9%は社内などで業務としてブログを展開する「業務派」。そして最後の4%は「プロのブロガー」。
さて資料によると、ブロガーの年齢階層は次のような構成となっている。
ブログ利用者の年齢階層(Technorati,State of the Blogospherer 2009)
単純計算だが、35歳以上で全体の2/3を占めることになる。
一方、140文字以内で自己表現をするミニブログこと【ツイッター(Twitter)】はといえば、先の【「若年層はツイッターをあまり利用しない」は本当か】におけるSysomos社の調査によれば、35歳未満は実に88%に達している。
Sysomos社調査によるTwitterユーザーの年齢階層(歳)(2009年5月)(再録)
ブログ・ツイッターにおける年齢区分
もちろんツイッター側の値は元記事にもあるように、「ユーザーの0.7%しか年齢を明らかにしていないし、若年層の方が自分の年を公開している割合が高いものと思われる(。だから実際には調査当時の年齢階層比としては、もう少し高齢者が多いに違いない)」であり、本当の年齢区分はもう少し高齢化している可能性は高い。とはいえ、ブログと比べれば若年層の割合が高いであろうことは容易に想像がつく。
元々ブログは簡単にウェブサイトを構築・運営する仕組みとして生まれたもの。ツイッターはそのブログをさらにシンプルに、そして肝の部分のみを抽出した性質を持っている。導入ハードルの低さゆえに、若年層がどんどんツイッター側になびいてしまうのも、ある意味道理といえよう(同時にブログ並みの表現力の豊かさを望む場合、【「1%の人が35%分もの利用」「安全じゃないから使わない」ツイッターの現状】にあるように、SNSに流れてしまうようだ)。
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