健康に不安を感じてしまったら、あなたは何で情報集める?
2009/11/01 03:37
ソニー損保は2009年10月30日、がん検診に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、自分の健康状態に不安を感じた際、情報収集の手段としてもっともよく用いるツールは「パソコンのインターネットサイト」であることが分かった。約半数の人が使うと答えている。また、全般的に男性よりも女性の方が、積極的に情報収集をしている様子がうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年10月19日から20日の間に携帯電話によるインターネット経由(ネットエイジア利用)で「がんになった経験が無い人」を対象に行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代で均等割り当て。携帯電話経由の調査のため、携帯電話絡みの回答が世間一般と比べてやや有利に出る可能性があることに留意する必要がある。
身体などに何らかの違和感を覚えた際、すぐに病院に足を運ぶ場合もあるが、状態によっては「大丈夫だろう」「自己治癒力で解決するさ」と放置することも少なくない。とはいえ「何でだろう」「どうしてだろう」と気になり、自分の症状について知りたくなる・調べたくなることはあるはず。
そこで、健康に不安を感じた際の情報収集源について複数回答で尋ねたところ、もっと多かったのは「パソコンのインターネットサイト」で、ほぼ半数の人が利用していると答えていた。
健康に不安を感じた際の情報収集源(複数回答)
携帯電話を利用したアンケートにも関わらず、パソコン利用の方が多い結果が出ているが、これは【携帯電話とパソコンを両方使う人、メインに使っているのはどちら?】にもあるように「両方使える環境を持つ人は、メインとしてパソコンを選ぶ場合が多い」ことによるものと思われる。情報収集力・表現力では圧倒的にパソコンの方が上だからだ。
一方、物理的な情報収集対象としては「家庭の医学」などの家庭向け専門書の権威は大きく、口コミや携帯電話などの情報以上の利用度を占めている。「一冊持っていれば安心」という、情報の保険的な意味合いを持つのだろうか。
また、男女別で見ると男性よりも女性の方が情報収集において活発であり、特に「携帯電話のインターネットサイト」「友人・知人」において男女差が著しい。これは【女性の「クチコミ発信量」は男性の2倍、浸透スピードは3倍以上!?】などにもあるが、女性が元々おしゃべり・口コミ・ケータイ好きという特性を持つがための結果と思われる。
今調査はあくまでもインターネット、しかも携帯電話経由のものなので、世間全般においてはもう少し非ネット系の媒体、具体的には「本」や「家族」「友人・知人」などの数字が上乗せされるものと思われる。とはいえ、ネット系媒体に寄せる期待が大きいのも事実である。高齢化などで医療への関心度が強くなる中、インターネットへの期待度・重要性がますます高まりを見せる、ということなのだろう。
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