女性の派遣や契約社員の不満はどこにある!? 給与? それとも……
2009/10/31 06:31
gooリサーチは2009年10月30日、雑誌「プレジデント」との共同調査として、働く女性の待遇に関する調査の結果を発表した。それによると、調査母体においては正社員の管理職よりも一般職の方が、そして派遣・契約社員の方が自分の給料に対して不満を強く持っていることが分かった。しかし一方で「現在の仕事の内容に対する」給料の額については、どの立ち位置にある人でも満足・不満度には大きな差がないことも判明している(【発表リリース】)。
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今調査は20-50代の女性就業者に対してインターネット経由で行われたもので、年齢階層・実施期間などは未公開。有効回答数は859人。
職掌別に自分自身の現在の「給料」について、満足しているか否かを尋ねたところ、正社員の総合職(管理職)は6割強が満足しているのに対し、派遣・契約社員は2割強でしかなかった。逆に派遣・契約社員は7割強が「給料に不満を持っている」ということになる。
あなたは現在の給料に満足していますか
同調査別項目では個人の年収についても尋ねているが、当然のことながら正社員、しかも管理職の方が高い。そして年収の高さと給与の満足度はほぼ比例関係にある。要は「手取りが大きいほど給与には満足している」という、ごく当たり前の結果が出たわけだ。
それでは満足度の低い正社員・一般職や派遣・契約社員は「自分の現在の仕事内容があまりにも評価されていない」「自分の今の作業なら、もっと高い給料をもらっても当然だ」という考えから、「給料が低い」と不満をもらしているのだろうか。実はそうではなさそうな結果も出ている。
現在の仕事の内容に対して、給料は見合ったものだと思いますか
多少の差異はあるものの、正社員の管理職だろうが一般職だろうが、そして契約・派遣社員だろうが、「自分が今している仕事に対する、企業からの金銭的な評価」に対する満足度は大した違いが無い。元々どれだけ給料をもらっても不満は出るものだから、ほぼ「見合う」「見合わない」が半々なのは妥当な線といえる。
と、いうことは正社員・一般職や派遣・契約社員、特に後者において「現在の給与への不満」はどこから来るのだろうか。今調査結果を見る限りでは、「単純な額の少なさに対する漠然とした不満」、そして「もっと(給与がもらえる作業量の)仕事をさせて欲しい」という仕事内容そのものへの不満にあると考えられる。
純粋に仕事そのものの内容で考えた時に、それを満足しているか否かはまた別の問題となる。しかし、「給料の面」においては「もっと手取りが高い仕事をやりたいな」という考えが、調査母体の正社員・一般職や派遣・契約社員にあるように思われるのだが、どうだろうか。
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