【更新】段ボールが織りなすあなたも私も知らない世界
2009/10/29 07:25
段ボールはリサイクル素材としても知られ、普段からよく見かける存在。今では【「こどもちゃれんじ」のノウハウを活かした室内大型遊具がトイザらスから発売】などのように便利な「子供のお遊び用室内住宅」も発売されるようになったが、例えば冷蔵庫や洗濯機、テレビなどを購入した際に使用された大型段ボール箱を使い、室内で「秘密基地ごっこ」「自分の家ごっこ」をした経験がある人は多いはず。段ボールの加工しやすさや軽量さを活かした遊びといえるが、その段ボールをとことん使いこなして「ごっこ遊び」どころか素晴らしい芸術品を次々に生み出しているアーティストがいる。イギリスのChris Gilmour氏が作った作品の数々は、まるで実物の品々の息吹が聞こえてきそうな段ボール作のものばかりである([トリガー記事:Uphaa.com]、【公式サイト】)。
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段ボール製フィアット
段ボール製自転車。チェーンやフレームの部分は、もう言葉が出ないほどの精密さ
段ボール製顕微鏡。理科室にそっと置いておいても、誰も段ボール製ということに気がつかないかも
段ボール製の歯医者用座椅子
段ボール製タイプライター。思わずタイプしちゃいそう
段ボール製エスプレッソメーカー。お湯を注いだらもちろんアウト
ぱっと見では「カラーリングを独特のものにした該当商品」、あるいは「モックアップ(木製の試作品)」のように見えるこれらの品々、すべてChris Gilmour氏が段ボールから作り上げたもの。いわゆる「リサイクルアート」と呼ばれるもので、バイクや自動車、車いすなど大型の機械商品から、歯ブラシなどの日用雑貨品にいたるまで、人が日常生活で目につきそうなものを片っ端から「段ボール製」として創造している。
公式サイトには【制作過程】も掲載されているが、実働部分の稼働ギミックは別にしても、細部にいたるまで実に丁寧に手が加えられており、「このままエンジンキーを回したら、動き出すんじゃないの?」という錯覚すら覚えてしまうもの。
作業中の様子。本物の自動車の制作と変わらないような感すらある
普通の人に「Chris Gilmour氏を目指せ」と命じても「そりゃ無茶だ」と突っ込まれるのがオチだろうが、その豊かな創造性と無限に等しい可能性の産物を見るにつけ、何か脳内に刺激を受けることは必至だろう。また冒頭で触れた「段ボールで家ごっこをする子供たち」にこれらの作品を見せれば、必ずや感動を覚え、彼ら・彼女らの「創造活動」にプラスとなるに違いない。
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