学校以外の教育費、中学3年生は月平均3万円!?

2009/11/01 04:52

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塾イメージ【ベネッセコーポレーション(9783)】は2009年10月27日、「学校外教育活動に関する調査」の調査結果を発表した。それによると調査母体(子供が3歳-高校2年生)においては、塾やスポーツ教室、芸能教室、家庭教師など学校外での子供の教育活動に保護者が支払う費用は、中学3年生の子供に対する額が一番大きく、平均で月3万円近くに達していることが分かった。スポーツ教室は小学校3年生がピーク、学習塾などは中学3年生がもっとも額が大きいなど、学年や教育活動内容によってさまざまな違いを見せている(【発表資料ページ】)。



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今調査は2009年3月下旬にインターネット経由で、1991年度-2005年度生まれの子供(3歳-高校2年生)を持つ母親に対して行われたもので、有効回答数は1030人。子供の性別は男女1対1。

子供の成長と共に、学校外教育費もどんどん積み重なっていくようなイメージがあるが、実際のところはどうなのだろうか。調査母体においては、中学3年生に対する費用がもっとも大きく、2万9800円という結果が出ている。高校受験を間近にひかえ、塾関連の費用がうなぎ上りになっているのが主な要因だ。

1か月あたりの学校外教育活動費用(円)
1か月あたりの学校外教育活動費用(円)

他にもいくつか特徴的な動きが見られる。列挙すると、

・スポーツ活動費用は小学3年生がピーク、芸術活動費用は小学4年生がピーク
・小学6年生、中学3年生のように、受験を間近に控えるにつれて支出総額は増加する
・調査母体内では中学3年生の支出が最大

となる。今調査母体では高校3年生が範囲にないが、これは進路によってばらつきが大きすぎ、データとしては大雑把になるためと思われる。実際計測すれば、恐らくは塾関連の費用を筆頭に大きな上昇を見せ、総額では最大値を示すことだろう。

また、直接勉学に関連しない「スポーツ」「芸術」は小学校中学年をピークに、段々と絶対額・総額に対する割合共に減少していく。これは保護者の方針として、受験や授業にあまり関係の無い項目に対して、時間や費用をあまり割けなくなるという事情によるものと思われる。目の前の現実に対し、冷静な判断を下しているともいえる。

ちなみに、学校外教育活動費用においてもっとも大きな影響を与えている、「教室学習活動」、つまり学習塾などに対する費用の変移のみを抜き出してグラフ化したのがこちら。

1か月あたりの教室学習活動費用(円)
1か月あたりの教室学習活動費用(円)

スポーツや芸術活動費のピークを過ぎた小学4-5年生あたりから急に伸びを見せていること、受験直前には大きくかさ上げされていることなどがよく分かるグラフといえる。



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