「いくら残ってるか分かんないよね」電子マネーの不満点とは?
2009/10/28 07:08
DIMSDRIVEは2009年10月27日、電子マネーに関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、電子マネーに関する不満点でもっとも多くの声が寄せられたのは「残金が分かりにくい」だった。利用者の4割近くが同様の不満を漏らしている。また、普及途上状態であることを示す「使える店が少ない/限られる」という意見も3割強を占め、電子マネーのさらなる普及の促進を望む声の裏返しともいえる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年7月8日から23日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は9799人。男女比は50.6対49.4で、年齢階層比は30代32.3%・40代32.0%など。地域比は関東が圧倒的に多く44.7%・次いで近畿が17.8%・東海10.5%など。
慣れてしまえば何かと便利な電子マネーだが、不満の声が無いわけではない。その不満について複数回答で尋ねたところ、もっとも多いのは「残金が分かりにくい」だった。3人に1人以上はこの不満を持っている計算になる。
電子マネーの不満点(複数回答)
続いて「使える店が少ない/限られる」。これは地域特性に寄るところも大きいが、まだまだ電子マネーが発展途上にあることの証ともいえる。この値は今後少しずつ減少していくに違いない。
「減少していく」といえば、ほとんどの項目で2年前と比べて減少傾向が見受けられるが、特に「セキュリティ上の不安」の減少率が大きいのは注目に値する。各社の対応がしっかりしてきたのに加え、普及率の向上で安心感が増してきたのだろう。
一方で不満点としては唯一2年前から増加しているチャージ周りのうちの一つ「チャージが面倒」も3割に達している。絶対数は少ないが「チャージできる限度額が低い」も2年前からわずかながらに増加しているのが確認できる。利用機会が増える・高額な商品を購入すると、すぐにチャージが切れてしまうため補充頻度が高くなることを考えると、この不満が増加しているということは、逆に利用場面・回数が増えていることの証ともいえる。チャージにある程度の手間がかかることや上限値が低いのは、セキュリティ上の問題・使い過ぎ防止の意味合いもあるので、この不満点がそれなりに高いのは逆に「良い傾向」ともいえる。
問題がすべて解決されきったわけではないが、少しずつ環境は良くなっているように見える電子マネー。これからも色々なハードルが登場するだろうが、それらを一歩一歩乗り超え、より便利な支払いツールとして普及していくに違いない。
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