主婦のケータイネット利用、若年層でますます増加中
2009/10/27 07:24
モバイルリサーチのネットエイジアは2009年10月26日、主婦層における携帯電話でのインターネット利用状況に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話経由でのインターネットの利用傾向は1年前と比べると、増加する傾向を見せていることが分かった。「減った」派は1割にも満たず、「増えた」派は約半数に達し、若年層ほどその割合も増している(【発表リリース】)。
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今調査は2009年9月9日から11日までの間に全国の20-49歳の既婚女性の携帯電話利用者に対し、携帯電話経由で行われたもので、有効回答数は1142人。年齢階層比は20代217人、30代418人、40代507人。
メールの利用を中心とした携帯電話経由のインターネット利用(サイトの閲覧)は、特に若年層女性で活発に行われている。元々彼女らが好きな「口コミ」「おしゃべり」「多種多様な情報収集」に通じるところ(IT版のおしゃべりや雑誌閲覧)があるからなのだろう。それでは1年前と比べ、携帯電話でインターネットをする時間はどのように変化しただろうか。調査母体においては5割強の人が「増えた」、4割が「変わらない」と答え、「減った」は1割にも満たなかった。全般的には増える傾向にあると見て良いだろう。
1年前と比べて携帯電話でインターネットをする時間は変わったか
グラフを見れば一目瞭然だが、若年層ほど「利用時間が増える傾向」にある。元々【ついに「テレビよりインターネット」の世代登場・年齢差がきわだつメディアへの接触時間】にもあるように若年層ほど携帯電話の利用時間は長い傾向にあるのだが、それがますます加速している形だ。
このように携帯電話経由のインターネット利用率が高まりを見せているのは、パケット定額制の普及によるところが大きい。【OLのパケット定額制加入率は6割・定額じゃなきゃコンテンツは登録しない人も多数】にもあるが、OLでは5人に3人が加入しているというデータもある。「通信料金を気にせずに(一定額で)アクセスできる」ようになれば、多種多彩な趣向を持ちアクティブな若年層の方が、アクセス機会は増えて当然といえる。
今調査は携帯電話経由のもののため、「この1年で携帯電話の(ネット)利用を止めてしまった」人は反映されていない。よって世間全般と比べると、やや「増えた」派の割合が多い可能性は否定できない(この1年間で時間がゼロになった、という人が反映されないため)。それを考慮しても今データを見る限り、そしてパケット定額制の普及率促進、プランの多様化、そして携帯電話そのものの高性能化により、今後主婦層が(そして主婦層だけでなく多くの層で)携帯電話を介してインターネットをする時間は増加していくことは間違いあるまい。
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