飲み物・ご飯・時間つぶし、そして何よりも……小中学生がコンビニに足を運ぶ目的は?
2009/10/26 06:53
ネットマイルは2009年10月20日、小中学生におけるコンビニエンスストア(コンビニ)の利用形態に関する調査結果を発表した。それによると調査母体全体では、コンビニに行く目的としては「お菓子を買いに行く」人がもっとも多いことが分かった。特に女の子は8割以上がお菓子目的でコンビニに行くことがあると答えている。一方、中学生になるとコンビニに行く目的が多種多様に増加し、ライフスタイルそのものが小学生から大きく変化していく様子がうかがえる([発表リリース(PDF)])。
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今調査は2009年9月10日から14日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は458人。男女比は72対386で、各年階層別では小学6年生が147人、小学5年生が91日、小学4年生が78人、中学1年生が55人など。なお小学低学年は母数が21人と少ないため、参考値としての掲載となる。
同調査母体においてコンビニにいく「理由」はすでに【小中学生がコンビニに行く理由は「そこにコンビニがあるからだ」!?】。ただしこれは「他形態の店舗ではなくなぜ(その)コンビニに行くか」という、店舗選択の上での話。今件項目「何をしに」という、行動目的について尋ねている。それによると、全体で8割近くは「お菓子を買いに」と答え、この項目が提示されたものの中では最多回答となった。
具体的に、コンビニには何を目的に行きますか
「お菓子」の次は「飲み物」と、軽食系が続き、そして「ご飯」が顔を見せている。元々食品はコンビニの雄ではあるが、それは小中学生にとっても同じであるようだ。そして次いで「時間つぶし」が入っている。コンビニ側としては複雑な心境だろう(他のお客を引き寄せる「看板」代わりにはなるが、本人自身は売り上げを上げないのだから)。
小中学生でも変わらない
これを男女別でみると、また違った傾向が確認できる。
具体的に、コンビニには何を目的に行きますか(学年階層別)
【小中学生のコンビニ利用、休日が一番だが……】でも触れているが小学生と比べて中学生になると、自由時間のフレキシブルさや可処分所得、行動範囲の広さなどにおいて柔軟性が高まり、また塾通いなどで夜遅くまで外に居る場面が増えてくる。要はライフスタイルそのものが「よりコンビニ向き」となるわけだ。当然のことながら、コンビニの利用目的の回答でも中学生の値がグンと伸びているのが分かる。
特に注目したいのは、「ご飯を買いに」「飲み物を買いに」と「時間つぶし」(立ち読みもこれに含まれるだろう)の増加。前者は食事の供給元としての、後者は時間調整の場として、コンビニを活用する中学生が容易に想像できる。先の記事では「放課後」「塾や習い事の行き来」での利用率が急に上昇していることから、夕食や夜食の調達場としてコンビニが使われているものと思われる。
コンビニの利用客における年齢階層比率は重要なデータのようで、ほとんどのチェーン店では公開していない。わずかに【コンビニ来訪客の世代分布】などで確認できるくらいだ。このデータを見ると20歳未満の利用は年々減っているが、これは単に各年齢層の間で利用割合が減っているのか、それとも人口比率の減少で減っているのかまでは断じることができない。
スイーツの件もあるが、もう少し若年層向け、特に10代向けのことを考えた食品関連の品ぞろえ・開発をしても良いのかも、そんな気がしてくるのは当方だけだろうか。
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