小中学生のコンビニ利用、休日が一番だが……

2009/10/25 09:19

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中学生によるコンビニでの立ち読みイメージネットマイルは2009年10月20日、小中学生におけるコンビニエンスストア(コンビニ)の利用形態に関する調査結果を発表した。それによると調査母体全体では、休日にコンビニへ行く人の割合がもっとも多く、過半数に達していることが分かった。また、中学生になると平日における利用が増える傾向があり、ライフスタイルの変化によるコンビニ利用の拡大のようすが見て取れる([発表リリース])。



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今調査は2009年9月10日から14日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は458人。男女比は72対386で、各年階層別では小学6年生が147人、小学5年生が91日、小学4年生が78人、中学1年生が55人など。なお小学低学年は母数が21人と少ないため、参考値としての掲載となる。

先に【小中学生のコンビニ利用はどのくらい? 「週一以上」は3割を超えて】で示したように、小中学生のコンビニ利用率は意外にもかなり高めの値を示している。それでは具体的に、いつコンビニに足を運ぶのだろうか。複数回答で尋ねたところ、もっとも多い機会は「休日」だった。

コンビニにはいつ行くか
コンビニにはいつ行くか

今調査別項目の【小中学生が利用するコンビニ、どこの近くにある? 7割近くは「自宅のそば」】にもあるように、よく行くコンビニとしての回答は圧倒的に「自宅のそば」である。これと併せて考えると、「休日は自宅のそばで遊び、そのついで・あるいはコンビニ来店を目的として、コンビニに足を運ぶ」という子供たちのライフスタイルが見えてくる。

また、塾絡みでは男の子よりも女の子の方が利用率が高いのが目立つ。男の子は「遊んでいる時」の方が高いだけに、男女のコンビニに対する意識が見え隠れしているようで、興味深い。

これを学年階層別で見ると、また違った傾向が明らかになる。

コンビニにはいつ行くか(学年階層別)
コンビニにはいつ行くか(学年階層別)

「休日利用」は学年と共に減少し、それ以外、つまり平日の利用は学年と共に、特に中学生になるとグンと上昇する傾向にある。中学生になると小学生とは違う生活様式の中に過ごさねばならず、必然的にコンビニのコンビニ(便利)さの重要性が高まる、ということなのだろう。今調査別項目(後日詳細分析予定)でも、中学生になると「飲み物購入」「ご飯購入」そして「時間つぶし」(「立ち読み」含む)のためにコンビニを利用するという割合が急激に増加する。これらの値も「中学生になると日常生活におけるコンビニのウエイトが高まる」ことを裏付けている。



やや表現上のイメージが悪いが、子供たちにとってコンビニはまさに「溜まり場」、あるいは「社交場」のようなものだろう。それはかつての「駄菓子屋」に近いモノがあるに違いない(昨今ではファストフード店も一部その役割を担いつつある)。子供たちのコンビニやファストフード店通いを忌み嫌う大人もいる。

しかし、その役割や利用傾向を見れば、それがかつて大人たちが利用した駄菓子屋のそれと、大した違いはない。賢明な大人なら、そのことに気がつくはずである。




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