パートナーとの理想の関係は「かかあ殿下」? 「亭主関白」?? それとも……
2009/10/24 10:03
結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2009年9月14日、20代・30代の未婚女性に対する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、結婚相手との理想的なパートナー関係は「友達関係(公平・平等型)」と答える人がもっとも多いことが分かった。男性優位の「亭主関白型」、女性優位の「かかあ殿下型」はいずれも少数に留まっている(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は楽天リサーチを使ったインターネット経由で行われたもので、調査期間は2009年9月3日から4日。対象は調査時点で20-39歳の結婚経験の無い女性で、有効回答数は900人。年齢階層は20代と30代で均等割り当て。
夫婦関係でよく使われる表現は「亭主関白」「かかあ殿下」の2種類。それに加えて両者間がほぼ平等・公平の「友達関係」を加えた3つの選択肢を用意し、調査母体においてどのような関係が理想かを尋ねている。同様の調査スタイルで今年6月に男性に対して行った調査結果と併記してグラフ化すると次のような形になる。
結婚相手との理想のパートナー関係(男性への質問)
結婚相手との理想のパートナー関係(女性への質問)
・女性の方が「かかあ殿下」、男性の方が「亭主関白」意識が強め。
・男性でも30代になると「かかあ殿下」が優勢になる。
未婚男女においては「夫婦は平等公平足るべし」という意識が圧倒的なようだ。
興味深いのは男性30代の傾向。上記箇条書きにもあるが、平等感が強まると共に「亭主関白」度が低下してしまう。女性は逆に30代になると「かかあ殿下」度が強まるにも関わらず、だ。そして男性30代では「かかあ殿下」度が「亭主関白」度を上回ってしまう。
この傾向がもっとはっきりするのが、「亭主関白DI値」のグラフ。これは「亭主関白」から「かかあ殿下」の値を引いたもの。プラスほど「男性への優位性」、マイナスほど「女性への優位性」の心境が強いことを意味する。
男女・年齢階層別「理想のパートナー関係における亭主関白DI値」
20代の時点では「男性における自分への優位性への願望」の方が、「女性における自分への優位性の願望」を上回っていることが分かる(絶対値で見ると男性は2.5%、女性は1.4%)。ところが30代になると「女性における自分への優位性の願望」が大きく値を伸ばし、男性もDI値がマイナスになってしまっている。つまり「亭主関白よりかかあ殿下の方が優勢」ということだ。
理由はいくつか考えられる。「30代未婚女性の方が男女間への願望が強くなる」「30代未婚女性はあまり文句をいえる立場に無い」などが大きな要因として想定できよう。ただしその願望がかなうかどうかは、また別の問題であることを忘れてはならない。
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