なんだか気になる他人の貯金額・「20代のうちにとりあえず貯めたい貯金額ランキング」
2009/10/18 09:38
検索エンジンgooにおいて実施されていた【20代のうちにとりあえず貯めたい貯金額ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「100万円以上200万円未満」がついた。20代は可処分所得も小さく、何かとモノ入りなイベントも多く、貯蓄期間もまだ短いが、それでも貯金は多いに越したことはない。30代・40代になってから貯金額を飛躍させるためにも、20代の時点で大きな一歩を踏み出して地盤を固める必要があることを考えると、非常に重要なお話であるともいえる。
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お金はほとんどの商品・サービスの対価となりうるだけに、貯金額はそのまま「出来ることの柔軟性や量の大小」「安全性の確保の度合い」にも直結する。ロールプレイングゲームのキャラクタの能力値で例えれば、ヒットポイントのようなものだ(「不意の出費」というダメージを受けても既存のヒットポイント(=「貯金」)でカバーしきれるか否か、という考え方)。
そこで、20代のうちにどれだけ貯めておきたい・貯めるべきかについて尋ねたところ、トップについたのは「100万円-200万円未満」だった。よく週刊誌で「●年でとりあえず100万円貯める方法」というコピーが目に留まることからも分かるように、「3ケタ台の万円」は大金の仲間入りができるギリギリのラインであると共に、現実性が高そうに見える額でもある。具体的にイメージできる額としては、この区分がもっともな値なのだろう(ただし今件の調査母体は大部分が30-40代。よって今回の値はむしろ「20代で貯めておきたかった、現実性の高い額」とみた方がよいかもしれない)。
「20代」は29歳から30歳になる直前までを指すので、20代前半で「100万円も貯金するなんて、ムリムリ」と嘆く必要はない。単純に割り算すれば、1年間で10万円。1か月1万円ずつ積み立てしていけば、8年強で100万円は溜まる計算になる。継続して貯金・蓄財することの素晴らしさ、威力があらためて思い知らされる。むしろ、意思の強弱が問題といえよう。
さらに、20代で成し得た蓄財は、冒頭でも触れたように30代・40代で資産額を増やすための大きな礎となりうる。10万円は2倍しても20万円にしかならないが、100万円は2倍になると200万円にもなる(当たり前の話)。早め早めに手がけておいた方が、後のためにプラスとなるに違いない。
一応現実問題として、いくつかの別調査機関の「結果」を過去の記事から提示しておく。【「貯蓄なし」全体の2割に達する】によると、20代において現在の貯蓄額が100万円未満なのは56.8%。20代には20歳も29歳も含まれるので一概には「少ない」とは言い切れないが、やや不安の残る値ではある。一方で【あなた、貯金してます? 20代の8割が「毎月貯金」】によると、「定期的にはまったく貯金をしていない」人が20.8%もいる一方、毎月1万円以上貯金をしている人も6割以上に達している。
若年層が将来をやや悲観視して「自己防衛に走っている」という話はよく耳にする。今後その層における「お金を貯めたい額」「毎月貯めている額」にも、その心境が反映されてきそうだ。
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