ポイントの利用、理想は「現金化」。でも現実は……

2009/10/18 09:37

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買い物時にポイントカードを差し出すイメージ日経プラスワンは2009年9月12日の紙面で、多くの店舗が実施している「買い物額に応じて付与するポイント」に関する調査結果を発表した。それによると、ポイントの利用の仕方について、理想としては「銀行などにキャッシュバック」を望む人がもっとも多いものの、実際には「1ポイント=1円などで買い物」に使ってしまう人が多数を占めることが分かった。キャッシュバックには多数のポイントをためねばならない場合が多く、そこまで待ちきれない心境が垣間見られる結果といえる。



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今調査は2009年9月上旬にインターネット経由(マクロミル)で全国の成人男女に尋ねたもので、有効回答数は1032人。年齢階層・男女比は非公開。

「100円の買い物ごとに1ポイントがあなたの専用カードにたまります」などの仕組みでお馴染みのポイント制度。たまったポイントで素敵な商品が手に入ったり、商品券を獲得できるなど、お得な気分になれる。またお店側としても(ポイントを蓄積するための)リピーターを確保できるので、少々のコスト高もペイできる、というあんばいだ。

それではそのポイントの使い方において、お客側はどのような使い方を望み、そして実際に行っているのだろうか。「理想」が単一回答、「現実」が複数回答なので、やや並列するのには無理があるが、あえて併記したグラフが次の図。

ポイントの使い方、理想と現実
ポイントの使い方、理想と現実

お客側としては「出来れば現金化したい」という想いが非常に強い。現金は他の店舗でも使える、一番流動性が高いものだから、当然といえば当然。しかし実際には「1ポイント=1円などで買い物」という利用スタイルがもっとも多いという結果が出ている。現金化は「商品券と交換」の次に留まっている。

これにはいくつかの原因が考えられる。ざっと挙げると、「現金化できる下限までポイントをためるのがやっかい」「ちょっと懐がさみしい時に、ついポイントで買い物してしまう」「現金化には手間がかかるので、(その場でもらえる)商品券の方が面倒が無くて良い」などが想定できる。あながち的外れでもないはずだ。

現金化できれば一番柔軟性の高い、価値あるものを手に入れらることに違いは無い。ただ、その前に有効期限を切らしてしまったり、その他の理由で使えなくなってしまっては身もフタも無い。個々の利用状況にもよるが、小口レベルの段階でポイントで買い物をしたり、商品券と交換した方が、リスクの最小限化という点では正しい選択なのかもしれない。



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