「野菜が高い!」主婦の対抗策トップは、最近人気沸騰なアレの活用
2009/10/18 09:33
サンケイリビング新聞社などは2009年9月16日、野菜の値上がりに関する調査結果を発表した。それによると、野菜が値上がりしている状況への対応策でもっとも多くの人が同意を示したのは「値上がりした野菜の購入を減らし、他の野菜で代用する」だった。代替野菜の活用に賛同する人は6割近くに達している。具体的な品目としてはもやしやキノコなどのいわゆる「工場野菜」が多く、7割近くの人が利用すると回答している(【発表リリースページ】)。
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今調査は2009年8月6日から12日までの間に、主婦を対象とした携帯電話向け無料サービス「シュフモ」において行われたもので、有効回答数は3940人。年齢階層比は非公開・男女比は公開されていないがサイト特性から観て、ほぼ100%が女性と思われる。
昨今の野菜の値上がりについて、お財布事情に余裕があるのなら、気にせず同じ量を買い続けられるだろうが、そのような恵まれた環境にある人はごく稀な話。ほとんどの人は何らかの対応策を打たざるを得ない状況にある。それではどのような対抗策を主に打っているのか。選択肢の中から一つを選んでもらったところ、過半数の人は「値上がりした野菜の購入量を減らし、他の野菜で代用する」と答えていた。
野菜の値上がりへの対応策は?
「野菜が高いから野菜そのものをあまり買わないようにしよう」という消極的な対応をとる人は1割にも満たず、「何もしない」人も6%しかいない。他の人たちは何らかの形で代用品に活路を見出したり、努力を重ねて安い野菜を探し求めている。回答層の涙ぐましい努力が垣間見られる。
それでは代用品としてはどのようなモノが買われるのだろうか。トップについたのは、タイトルでも触れたように、最近主婦向けの雑誌などで大人気の「もやし」などをはじめとする工場野菜。実に7割近くの人が「購入が増える」と答えている。
野菜の代わりに購入が増えそうなものは?
「工場野菜」という表現そのものが複雑な感を覚えるが、もやしもキノコも今や室内・工場内生産がメインの野菜。入手が容易でしかも安く、ボリュームがあり、さらに多くの料理に活用できる柔軟性の高さを誇っている。当方が定期購入している主婦向け隔週刊誌「オレンジページ」でも、今年に入ってすでに2回も「もやし料理特集」が掲載されるなど、主婦層からの注目の集まり具合も並大抵のものではないようだ。
一方で「冷凍や加工用野菜で代用」の意見が少ないのは、代用できるほどの安値で買える機会が少ないこと、さらには(最近なぜか報道が下火になっているが、根本的な問題がすぐに解消されたとは思い難い、)いわゆる「食品の安全性」へのトラウマがまだ残っているからだと思われる。
キノコはともかくもやしはあまり日持ちがせず、取り扱いにはやや注意を要するところがある(油断をするとすぐに冷蔵庫の中でも傷んでしまう)。その点にさえ注意すれば、彼らはきっと「野菜の値上がりへの対応策」の代品として、期待に応えてくれるはずである。
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