国家公務員に求めるもの、「公平な対応」「熱意・意欲」よりも大きなのは……

2009/10/16 07:13

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国会議事堂イメージ内閣府政府広報室は2009年10月5日、国家公務員制度改革に関する特別世論調査の概要を発表した。それによると、国民が国家公務員に求めている最大の項目は「モラル、責任感」であることが分かった。過半数超えの意見には他に「国民に対する公平な対応」があり、現在の国家公務員に対して国民が「不足しているのでは?」と認識しているものが垣間見れる結果となっている(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は2009年8月27日から9月6日にかけて全国の20歳以上の人に対して調査員による個別面接聴取方式によって行われたもので、有効回答数は1935人。男女比・年齢階層比は非公開。

今調査では国家公務員の労使交渉の導入の是非などについて問いを行っているが、その前提として「国家公務員に求めること」を複数回答で尋ねたところ、最上位についた選択肢は「モラル、責任感」だった。実に6割以上、2/3近くが同意している。

国家公務員に求めること(複数回答)
国家公務員に求めること(複数回答)

次いで「国民に対する公平な対応」が53.0%、半数を割るが「仕事に対する熱意・意欲」が49.9%となっている。傾向を見ると効率性や専門性など、業務の具体的な遂行度・完成度・実行度よりも、もっと人間として、働き人として欠かせない倫理観・使命感・公明正大な態度への期待が高いことが分かる。冒頭でも触れたが、逆にいえば現状では、これらの意識・態度が国家公務員には欠けているという認識が強いようだ。

実際には(価値観の違いはあれど)多くの国家公務員がモラルや責任感を持ち、”日本”国民に対する公平な対応を行い、仕事に対する熱意や意欲に満ちあふれているはず。しかし一部の者たちの心ない行為によって、多数の人たちの努力や熱意が打ち消されてイメージ化されていることは否めない。特に上に立つ者は、「日本」「全体」の現在と未来のために働き、礎となっている認識を再確認してほしいものだ。



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