上司との飲み会、必要ですか? 肯定5割、否定は3割近く

2009/10/15 07:23

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上司との飲み会イメージキリンホールディングスは2009年10月14日、同社のキリン食生活文化研究所の調べとして、「職場の人とのお酒の飲み方」に関する意識調査の結果を発表した。それによると職場の上司との飲み会を必要だと思っている人は全体の半数を占めていることが分かった。ただし年を経るごとにこの割合は減り、また男性よりも女性の方が拒否反応が強いことも判明している(【発表リリース】)。



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今調査は2009年8月28日から9月2日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3096人。20歳以上を対象としているが、男女比・年齢階層比は非公開。

会社勤めをしている人にとって、特に新人には上司との飲み会の付き合いは必ずと言って良いほど機会が生じるもの。【上司や先輩との飲み会、新社会人は8割が「参加したい!」】にもあるように、新社会人は特に参加希望率が高い傾向を見せるという別調査機関による調査結果もある。

それでは上司との飲み会についてはどれほどの人が必要性を感じているのだろうか。全体ではほぼ半数が必要と答えており、否定派は2割強でしかなかった。

上司との飲み会は必要ですか
上司との飲み会は必要ですか

グラフを見てひと目で分かるのは、「男性よりも女性」「若年層よりも高齢層」の方が、上司との飲み会に消極的なこと。年を経ると上司の数そのものが少なくなることや、飲み会で得られるであろう様々な知識や経験をすでに自分で有していることが、高齢層の方が消極的な理由としては考えられる。他方女性の場合は、男性よりも多く遭遇するであろう「飲み会での異性上司とのトラブル・嫌な思い」を敬遠しての結果なのかもしれない(あるいは職場関係を就業時間以外に引きずられたくない・プライベートな時間を大切にしたい(育児などの理由がある人も少なからずいるはず)という思いが強いのだろうか)。

同僚との飲み会はどうだろうか
元資料では他にも対部下・対同僚に関する飲み会の有意義性についても回答データが掲載されている。今回はこのうち、対同僚についてグラフを生成しなおしてみた。

同僚との飲み会は必要ですか
同僚との飲み会は必要ですか

対上司との場合に比べ、男性では年齢階層別の差異がみられないのが最大の特徴。男性にとって同僚との飲み会は、歳を経ても大切なものという認知に変わりはないようだ。しかし一方で、女性の場合は対上司同様に、歳を経ると必要性の認知度が下がる傾向にある。これも上司の場合と同じような原因によるところなのかもしれない。

ちなみに対上司・対同僚について、「飲み会の必要性」に関するDI値(必要派-不要派の計算結果)をグラフ化したものが次の図。

飲み会の必要性DI値(対上司/対同僚)
飲み会の必要性DI値(対上司/対同僚)

上記2グラフの比較ではぼんやりとしか分からなかった「対上司よりも対同僚の飲み会の方が必要性が高いと認識されている」傾向がはっきりと分かる。さらに男性よりも女性の方が飲み会の必要性を強く感じていること、女性は中堅層以降(40代以降)において拒否反応が加速度的に強くなることなどの傾向もつかみとれよう。



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