50年前の食品の価格を今の価格と比較してみる(アメリカ編)

2009/10/15 07:24

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物価イメージ先日【日本の経済成長率……(下)グラフ化とオマケ】において、ここ数十年は日本ではインフレとデフレを繰り返し、物価に大きな動きは生じていないことについて触れた。もちろん十年単位でさかのぼれば公共料金などに代表されるように、モノの値段はゆるやかながらも上昇を続けていることに違いはない。それでは多くの読者にとって生まれて間もない、あるいはまだ生まれてもいない時代のモノの値段はいかほどだったのだろうか。そんな疑問に(アメリカで)応えてくれそうな特集が【Howstuffworks】で掲載されていた。今回はこれを紹介してみることにする。



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元記事では1957年と現在におけるアメリカの主要商品の価格を掲載している。そのままの金額を掲載してもピンとこないのは道理なので、ここでは現在の価格は1957年の時点から何倍になっているのか、「そのままの米ドル価格で換算」してみることにする。

・牛乳……3.49倍
・TVディナー……3.99倍
・Tangジュース……6.78倍
・牛ひき肉……13.60倍
・バター……5.32倍
・シロップ……5.72倍
・キャンベルのトマトスープ……10.00倍
・ガム……6.26倍
・ブロッコリー……7.78倍
・卵……5.44倍
・レタス……7.84倍
・ナビスコクラッカー……10.80倍
・ポットロースト……6.65
・トウモロコシの缶詰……12.20倍
1957年当時と現在価格の違い(額面・倍率)
1957年当時と現在価格の違い(額面・倍率)

TVディナーイメージいくつか解説を。「TVディナー」とはあらかじめおかずなどがセットしてある弁当セットのようなもので、温めるだけで食べられる料理セット。テレビのように簡単な、あるいはテレビを見ながら食べるという意味なのだろう。機内食、あるいは病院食をイメージすると分かりやすい。

ポットローストイメージ「ポットロースト」とは表面を焼いてから鍋で蒸し焼きにする料理のことを指す。【クックパッドで検索すれば】色々なレシピを確認できるので、興味がある人は作ってみるとよいだろう。

これらはあくまで「米ドル」で「額面」を単純計算しただけの話。1957年当時1ドルの価値が、今の1ドルとそのまま同じではないことに注意してほしい。各種モノの値段は上がっているが、その分個人の手取り額も上昇している(要はインフレーションを起こしているわけだ)。だから「キャンベルのトマトスープで例えれば、今の生活は1957年当時と比べて10倍苦しいのか」ということにはならない。

今回の元記事では14種類の商品(食品)がリストアップされているが、もっとも小さいもので3.49倍、大きいものになると14倍近くの上昇率がみられる。半世紀の間にそこまで価格が上がったことを思い返すと、アメリカでの話とはいえ、色々感慨深いものがあるに違いない。



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