1年前と比べて支出額が増えた人は2割強、減った人は4割近く。では購買意欲は!?
2009/10/13 07:00
マイボイスコムは2009年9月18日、消費に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体においては1年前と比べた実際の支出額・心理的な購買意欲共に、減少する傾向があることが明らかになった。不景気(感)や可処分所得の減少が、実際の支出においても心理的な面においても、消費者の「守り」の姿勢を固めさせているようだ(【発表リリース】)。
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今調査は2009年9月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4139人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代34%・40代30%・50歳以上20%など。
物価は起伏感があるものの全般的には(一部を除いて)安定してはいるが、雇用面の不安や企業業績の悪化、収入・可処分所得の減少など、不景気感の浸透は否めない。そこで、1年前と比べた実際の支出額、及び購買意欲それぞれについて尋ねたところ、双方において低下した・低いというネガティブな意見の方が、上昇した・高いというポジティブの意見を上回っていることが分かった。
1年前と比べた支出額・購買意欲の変化
実際の支出額で見ると増えた派は23.4%、減った派は37.0%と10ポイント強ネガティブ派が大きい。一方購買意欲では増えた派14.0%、減った派43.3%と30ポイント近い差が出ている。現実より心理的な面の方がネガティブな影響が増幅されやすいのは世の常ではあるが、その傾向が今調査結果からも見て取れる。
心理動向は今後の「実行動」にも深い影響を及ぼす。何か大きなインパクトで考え方・心理状態を変えるような出来事がない限り、この傾向はしばらく続くことだろう。
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