商品購入の情報源、メーカー公式サイトがトップ……店頭店員の「押し」が最後のひと押しに!?
2009/10/12 08:01
マイボイスコムは2009年9月18日、情報に関するインターネット調査の結果を発表した。それによると、商品購入の際に「比較検討」をする際の情報源・「決め手」となる情報源の双方の点において、「メーカーや店舗の公式ウェブサイト」がもっとも多く用いられていることが分かった。また、店の店頭で直に見聞きする情報は「決め手」となりやすいようで、「店頭表示・ポップなど」「店頭の店員」は「決め手」において多くの人が情報源となる、と回答している(【発表リリース】)。
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今調査は2009年9月1日から5日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3976人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代34%・40代30%・50歳以上20%など。
何か商品を購入する場合、色々な情報源からの情報を元に比較検討したり、決定したりする場合がほとんどである。某有名人が食べ「健康に良い」と喧伝しているようすを見てココアや寒天を買い求めたり、携帯電話のポータルサイトで自分が欲しいメーカーが出している新携帯の性能を比較する、といった具合だ。
それでは商品購入の際、「比較検討」「決め手」それぞれの段階において情報源となりうるメディア・対象にはどのようなものがあるのだろうか。複数回答で尋ねたところ、双方においてもっとも多くの人が回答した項目は「メーカーや店舗の公式ウェブサイト」となった。商品の情報を一番よく盛り込んでいるのは、やはり発売元だから、という認識なのだろう(もちろん今調査がインターネット経由であることも多分に影響しているものと思われる)。
商品購入の際の「比較検討」「決め手」の情報源(複数回答)
また、該当商品を専門に取り扱った「商品情報のポータルサイト」も大いに活用されている。すべての商品にポータルサイトがあるわけではないが、存在するものに関しては、社会的意義が見出されている、ということだ。
「店頭の店員」は
購入決定時において
大きな影響力を持つ
また、ダイレクトな口コミでは、「比較検討」の時点では「友人・知人」の方が活用率が高いのに、「決め手」では「家族」の方が高くなるのも興味深い。最終購入判断においては、一緒に利用するであろう家族の存在・意見が重要視される証でもある。
今調査項目では、商品購入の際には「公式サイトやポータルサイトの影響力の大きさ」と共に、「売り場の現場でじかに商品を見ながらの情報」が最後のひと押しとして大きな影響力を持つことが見て取れる。インターネットの普及で大量の情報を入手し、比較検討できる機会を得られるようになったものの、「リアルな」、そして「専門知識を持つ人による直接の解説」が依然大きな影響力を持ちうることをも意味している。
仮にこの二つが融合すれば、どれだけ大きな力を持つのだろうか。そう考えると、コストや技術の問題などをクリアすることができれば、3D映像として投影された商品を目の前にして、店員のリアルタイムな解説を見聞きしやりとりを行い、その場で商品購入ボタンを押す……という、未来志向的な買い物風景もそう遠い先の話ではないのかもしれない。
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