台風で電車やバスが大幅遅延! その時、何で状況を調べる?!
2009/10/10 09:41
マクロミルは2009年10月9日、大型台風の18号における首都圏の通勤状況に関する調査結果を発表した。それによると、首都圏でもっとも大きな影響が出た同年10月8日において、通勤時に交通機関の運行状況を調べた手段としてもっとも多かったのは「駅のアナウンス・掲示を見る」で半数を超えていた。一方で「携帯電話のインターネット(サイト閲覧)」や「メールのやり取り」など、携帯電話を駆使した情報収集も積極的に行われていた様子がうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年10月8日から9日にかけて、東京・神奈川・千葉・埼玉在住で普段公共交通機関を利用して通勤している会社員に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は300。男女比は157対143、年齢階層比は20代65人・30代81人・40代83人・50歳以上71人。
大型で強い風による影響を各地にもたらした台風18号はようやく2009年10月9日、千島近海で温帯低気圧に変わった。現時点でいまだにフィリピン沖に台風17号、南シナ海北部に台風19号が位置するなど、気象状況は依然予断を許さない状況にあるが、ひとまず「台風一過」であることに違いはない。
強風などがもたらした影響は極めて大きく、10月8日に首都圏各地で発生した公共交通機関遅延・運転取りやめに関し、通勤時間が通常と比べてどれくらいかかったかについて尋ねたところ、6割もの人が「いつもの2倍以上」と答えている。そこで、当日の「出勤時」、交通機関の運行状況についてどのような手段で調べたかを複数回答で聞いたところ、もっとも多かったのは「駅のアナウンス・掲示を見る」で54.7%に達していた。駅内で足止めを受けた場合、最新の情報を入手するには当事当局者の発表を聞くのが一番であり、ある意味当然といえる。
10/8(木)の通勤時、交通機関の運行状況はどのように調べましたか(複数回答)
・ケータイも非常時の
情報収集ツールとして大活躍
一方、元々選択肢に用意されていたことや、「通勤時」という足かせがあるものの、携帯電話による情報収集も積極的に活用されていることが分かる。特に「携帯のインターネット(恐らくはニュースや気象情報のサイト、あるいは関連情報のコミュニティサイト閲覧だろう)」は「駅員に聞く」よりもはるかに多くの人が行っており、今調査がインターネット経由によるものであることを差し引いても、携帯電話が非常時における情報収集ツールとしての立ち位置をしっかりと確保していることが確認できる。
前述したように、イレギュラーな状況が発生して平時の判断が出来にくくなった場合、「適切かつ迅速な情報提供」を行うことが、人々の心理的な混乱を鎮静化させる特効薬となる。鉄道機関に限らず公共機関は押し並べて、現場で直接、そしてインターネットを活用した情報提供に勤しむことを心がけるべきである。
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