「夕食節約のために何してます?」の回答と、小売・外食産業の現状との微妙な関係
2009/09/28 08:15
DIMSDRIVEは2009年9月25日、節約メニューに関する調査結果を発表した。それによると、1年くらい前と比べて夕食費を節約している人が具体的に行っている節約方法のトップには「価格が安いものを選ぶようになった」だった。実に4人に3人までが回答している。他に「外食費の削減・外食の取りやめ」「お買い得商品の優先選択」など、昨今の各種産業の実情を裏付けるような回答が上位を占めている(【発表リリース】)。
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今調査は2009年6月10日から25日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は9685人。男女比は50.3対49.7で、年齢階層比は30代32.6%・40代30.7%・50代16.0%など。
今調査母体において夕食費を節約している人は5449人。その人たちに「1年前と比べて夕食費節約のためにどのようなことをするようになったか」について複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「価格が安いものを選ぶようになった」で76.0%に達していた。
1年くらい前と比べて、夕食費の節約のために、どのようなことをするようになりましたか?(節約している人限定)
上位に選ばれた選択肢を見ると、外食・小売産業など各種産業の実情をかいま見ることができる。具体的には、
「外食費を減らす・外食をしなくなった」……特に中堅-高値圏の外食産業の苦境
「お買い得商品を優先的に選ぶようになった」……デパート・百貨店の苦戦
「スーパーや百貨店のPB商品を選ぶようになった」……プライベートブランドへの注目の高まり
などである。他にも「折り込みチラシなどをチェックするようになった」は【「チラシ」+「テレビ番組表」=「無料配布」……リクルートの「無料宅配サービス」をのぞき見る】などでも説明している電子チラシの活性化、「野菜などを自分で栽培するようになった」は【ヤンマーから家庭のコンセントで充電可能な、菜園用耕うん機「QT10e」登場】などにもあるような、家庭用菜園向け農耕器具の人気上昇などが関連付けられる。
特に冒頭の「価格の安いものの選別」「外食費の削減・外食の取りやめ」「お買い得商品の優先選択」は関連産業に大きな影響を与えているのは、月次産業報告で逐次触れている通り。今後不景気が加速する可能性を否定できないことを考えると、この傾向はますます強まりそうな気がしてならない。
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