【更新】ケータイコミュニティサイトの三巨頭は「Gree」「mixiモバイル」、そして「モバゲータウン」

2009/09/26 18:48

クロスメディアマーケティングは2009年9月18日、携帯電話に関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においてもっとも多くの人が利用している携帯向けコミュニケーションサイトは【ディー・エヌ・エー(2432)】の運営する【モバゲータウン】であることが分かった。次いで「Gree」、「mixiモバイル」の順だが、事実上この3サイトがシェアのほとんどを握っている形になっている([発表リリース、PDF])。




今調査は2009年8月7日から10日にかけて携帯電話経由で行われたもので、有効回答数は2993。男女比はほぼ1対1、年齢階層比は10・20・30・40・50代でほぼ均等割り当て。

日記を設置出来たり掲示板やフォーラムで意思疎通をしたり、ミニゲームを楽しんだり色々な機能を楽しみながら会員同士のコミュニケーションを図れるのが、コミュニケーションサイト(コミュニティサイト)の特徴。国内では数多のコミュニケーションサイトが乱立し、携帯向けのサイトも数多く見受けることができる。

それでは実際にはどのサイトの利用率が高いのだろうか。少なくとも今調査母体においては、「モバゲータウン」がトップ、「Gree」と「mixiモバイル」が三巨頭という結果になった。


あなたが携帯電話で利用しているコミュニケーションサイト(複数回答)
一方、「利用していない」人も3割近くを占める。この値を差し引いて考えると、「モバゲータウンやGreeはコミュニケーションサイト利用者の6割が利用している」という計算になる。5人に3人の割合だ。

他のサイトの利用者も少なからずいるが、「三巨頭」と比べれば誤差に等しい。事実上この3サービスで寡占状態にあると表現しても過言ではない。コミュニケーションサイトは会員数が多ければ多いほど、それだけで魅力が増す。さらに財務的にも潤うようになるので、色々な付加価値をつけることができるようになり、さらに魅力がアップする。この傾向を考慮すると、今後ますます「三巨頭」の独走は加速するものと思われる。

●性別・年齢別の利用率、そして「利用していない人」の割合
せっかくなので当サイトの記事によく登場する2サイト、モバゲータウンとmixiモバイルについて、性別・年齢階層別の利用率をグラフ化してみる。


モバゲータウンの利用率
モバゲータウンの利用率だが、無料ゲームで集客する戦略が功を奏しているようで、若年層の利用率が極めて高い。特に男性10代にいたっては8割近くが利用している。また20代以降は女性の方が利用率が高くなるのも特徴の一つ。ゲームでは無くコミュニティとしての利用を優先する、ということなのだろうか。


mixiモバイルの利用率
続いてmixiモバイル。こちらは「携帯電話は女性の方が色々と利用する機会が多い」「若年層の方が携帯電話を積極的に利用する割合が大きい」という定説そのままの結果が出ている。興味深いのは10代よりも20代の方が利用率が高いこと。大学生や若年サラリーマン・OL、あるいは若手の主婦が多用しているのだろうか。


コミュニケーションサイトは利用していない人の割合
最後に逆説的な話になるが、「コミュニケーションサイトは利用していない人」の割合。これは以前【「オンラインだけ」の若者3割強、「オンラインは遠慮」な高齢者は6割強……コミュニティ参加状況】でも触れた、「高齢者の方がオンラインコミュニティを敬遠する傾向がある」という結果がそのままグラフになって表れた形だ。ただ、高齢者でも女性は多少ながらも抵抗感が少ないらしい。

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携帯電話経由のコミュニケーションサイトはパソコン経由のそれと比べ、画面が小さいだけに一度に取得できる情報が少ないものの、手元でいつでも閲覧できる気軽さから、一度はまるとなかなか抜け出せなくなる魅力がある。いわゆる「三巨頭」はそれぞれ微妙に立ち位置や戦略が異なるが、人が一日に与えられた時間が24時間しかない以上、会員やそれぞれの会員の時間の奪い合いをする構図になるのは必至といえる。

個性を一層強調するのか、ライバルの利点を取り込んだサービスを提供するのか、色々な手法が考えられるが、今後もますます活発な活動を繰り広げていくことになるだろう。


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【「オンラインだけ」の若者3割強、「オンラインは遠慮」な高齢者は6割強……コミュニティ参加状況】

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