やっぱり「書籍を読まない」人は4割強・文化庁発表
2009/09/22 09:06
文化庁は2009年9月4日、国語に関する世論調査の概要を発表した。それによると、雑誌や漫画を除いた本(≒書籍)を一か月に読む冊数の問いに対し、全体では半数近くが「読まない」と答えていることが明らかになった。読む人も「1、2冊」の選択肢がもっとも多く、3-4割に達している(【発表リリース】)。
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今調査は2009年3月に個別面接調査方式で行われたもので、有効回答数は1954人。男女比、年齢階層比などは非公開。
雑誌や書籍の購読数については直近で【進む本離れ!? この一か月に本を読まなかった人は4割近く】と【ひと月に「雑誌も書籍も読む数ゼロ」その割合は5人に2人も】の2件の民間調査会社の調査結果が公開されている。いずれにおいても「一か月に1冊も書籍を読まない」人は大体4割という結果が出ている。今調査はこれらインターネット経由のものではなく面接方式のため、「インターネットを利用している人はネットで読む人が多いから、ある程度バイアスがかかっているのでは」という懸念を払しょくできるデータなのだが……。
雑誌や漫画を除いて、1か月に大体何冊くらい本を読んでいるか
結果としてはやはりほぼ同じで、4割強の人が「本(書籍)は読んでいない」とするものだった。年齢階層別では、若年層と高齢者の「読まない層」の割合がやや高め。これは若年層はケータイなどを代替としていること、高齢者は視力の衰えなどが原因と思われる。
先の記事では「今調査はインターネット経由によるものなので、紙媒体に目を通すことについては多少のバイアスがかかっている可能性がある。世間全体ではもう少し書籍・雑誌が読まれる割合が多いかもしれない」とコメントした。しかし今結果を見る限り、少なくとも読書時間の調査においては、対面調査であろうとインターネット調査であろうと、同じ結論にいきついたようだ。
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