ネットもIP電話も有料テレビも全部まとめた「トリプルプレイサービス」、そのメリットは?
2009/09/22 09:02
マイボイスコムは2009年9月18日、「トリプルプレイ」のサービスに関する調査結果を発表した。それによると、同サービスに関するメリットとしてもっとも多くの人が同意を示していたのは、「まとめて契約すると安くなる」で半数近い人が回答していた。支払いの簡略化、配線のスマート化、電話料金の節約など、有料テレビは「もののついで」的な感は否めない(【発表ページ】)。
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今調査は2009年9月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4069人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代33%、40代30%、50歳以上21%。
「トリプルプレイ」とは野球で一度に3アウトがとられるプレイを指すのではなく(それも正解だが)、1つの通信回線で「インターネット」「電話(IP電話など)」「映像配信(有料テレビ)」の3つを提供するサービスのこと。光回線などのブロードバンド化によって実現したもので、たいていにおいて工事が必要になる。
今調査ではこの「トリプルプレイ」を利用している人は9.6%、約1割にも達している。それなりに普及は進んでいるようだ。それでは「トリプルプレイ」はどこが魅力的なのだろうか。選択肢の中から複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「まとめて契約すると安くなる」で49.2%を占めていた。やはり少しでも固定経費を減らせるメリットが何より大きい、ということなのだろう。
トリプルプレイのサービスで、あなたが魅力に感じる点をお選びください
元々インターネット、電話、テレビは多くの人にとって必要不可欠なもの。有料テレビサービスを利用する場合、それぞれ別の、3系統の支払いをする必要があり、基本料金を考えると高めについてしまう。ならばまとめて支払い、企業側の「セット価格」で割安にしてしまおうという考えはごく自然の話。また、同じ支払いの話で、別々に支払わなくても済むというメリットも大きい(すべて銀行口座からの自動振り落としなら、自分の手間をかけずに済むのだが)。
また、ゲーム機のコントローラーやパソコンの背面部でご経験の通り、ごちゃごちゃしがちな配線を全部まとめることができるため、配線がすっきりするのもメリットとしては大きい。線がまとまっていようが別々だろうがデジタル上の機能に違いはないのだが、物理的な収納云々という点では見逃せない。
気になるのは「トリプルプレイ」が元々「ネット」「電話」「テレビ」の3要素の複合体であるにも関わらず、「テレビ」のメリットがいずれも下位に追いやられていること。しかも「テレビ」のトップは映像部分の話ではなく、「アンテナが不要」という物理的なお話。元々インターネット経由の調査結果だから、というのも一因だろうが「トリプルプレイ」を認知している人にとって、テレビの受信は二の次、三の次の話なのだと思われる。
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