人間大砲も真っ青! ジャンプ台から家庭用プールにダイビングした、ある男性の勇猛果敢なる挑戦……!?

2009/09/17 08:02

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bruno Kammerl氏イメージ先日巡回サイトの一つ【Ads of the World】を巡回していると、非常に気になる動画が目に留まった。タイトルは「MEGAWOOSH - Bruno Kammerl jumps(ヒュー!(空を飛ぶ音) Bruno Kammerlさんがジャンプしちゃったよ!)」。山の斜面のシートを滑る落ちる男性(Bruno Kammerl氏だろう)が、砲弾のようにジャンプし、見事に家庭用プールの中にダイビングするというもの。まるで漫画のような展開が目の前で動画として再生され、思わず「なんじゃこりゃ!?」と絶叫モード。しかし色々調べてみると「なるほど」「やっぱり」ということが分かったのだが、まずは動画そのものをご覧あれ。



スポンサードリンク



問題の動画。スキージャンプ台のようなところから男性が滑り落ちて……ゴルフなら「ホールインワン」。
問題の動画。スキージャンプ台のようなところから男性が滑り落ちて……ゴルフなら「ホールインワン」。

動画そのものの内容について説明すると次のようになる。ドイツ人と思わしき人たちが山の斜面にそって黄色いシートを敷き、そのシートの先にジャンプ台を設置する。まるでスキージャンプ台のような構成になるわけだ。その上で、シートに水をまいてつるつるに滑る状態にし、ボディスーツ・ヘルメットを装備した人がシートの上部から滑り落ちる。シート上で加速をつけた男性がジャンプ台から大きく宙に舞い、計算通り着地点に用意されている家庭用のビニールプールにダイビング。無事に生還、感動の嵐が吹き荒れるという次第。

ドリフの寸劇やアメコミで無いと見られないような情景だが、何の説明も無くこの動画だけを見せられると「こんなことが現実のものになるとはる人類の英知の勝利だ」とまで身震いしてしまう。しかし良く見ると、動画の最後には「mach es machbar(それが可能になるならば)」とのメッセージと共に【www.megawoosh.com】と、ドイツ語で書かれたマイクロソフト社のサイトのURLが記されている。そしてそのサイトを実際に見てみると、マイクロソフトのオフィスシリーズの一つでプロジェクト管理ソフト『マイクロソフトプロジェクト2007』の紹介ページにたどり着くというわけだ。要は【羊とLEDで色んな形を作ってみた】にもあるような、「ものすごい動画を配信して話題を集め、見せたいサイトに誘導する」というバイラル広告の一環。

成功後に大騒ぎするメンバーイメージリンク先のサイトに目を通すと(【英語版はこちら】)、実際に「マイクロソフトプロジェクト2007」が用いられているようすがあちこちに描かれている。要は「どんな難儀な計画も、当社のプロジェクト管理ソフトを使って緻密なスケジュール管理を行えば、スマートな成功を収めることができるヨ」というアピールをしている。「あれだけスゴい偉業を成し遂げられるスケジュール管理を行えたのだから、さぞかし素晴らしいソフトなのだろう」と思ってくれれば大成功なわけだ。

さて肝心の動画そのものの信ぴょう性だが、【The Megawoosh Waterslide Viral: How It Was Really Done(NewTeeVee)】などによれば、当然のことながら「全部本物」というわけではないようだ。いわく、「したがって……うん、そう。動画の信ぴょう性について疑ったあなたの考えは正しい。これはフェイクなのですよ(So yeah, all you doubters are right: It’s fake.)」ということ。

とはいえ、楽しませてくれる動画広告であることに違いは無い。それでも人類の英知が、動画のような所業を成し遂げるまでにたどり着いていないのには少々残念さを覚えざるを得ないが(笑)。



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2025 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS