「景気など関係ない」「不景気だからこそ」社会貢献をすべき、と考えるネット世代は9割強
2009/09/18 04:40
アジャイルメディア・ネットワークなどは2009年9月15日、ネット世代(20-30代)における景気と社会貢献に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、「不景気だからこそ」あるいは「景気に関係なく」社会貢献活動は行われるべきであるという回答が9割以上を占めていることが分かった。また自分自身の参加についても過半数が「景気とは関係なく参加したい」という参加意向を持ち合わせていることも明らかになった。参加内容は別としても、ネット世代の社会貢献活動意識の高さがうかがえる結果といえる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年9月11日から14日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は511対489で、年齢階層比は非公開だが対象は20・30代限定。
不景気の中で企業も財務的に厳しいものとなり、社会貢献活動に投資する額が削減されるという話も少なくない。このような状況下において、一般論として景気と社会貢献活動はどのようにあるべきか、選択肢の中から一つを選んでもらったところ、もっとも多かったのは「不景気だからこそ、できる範囲で行われるべき」という意見で46.5%を占めた。
景気と社会貢献
「不景気だからこそ」は需要が増える機会だからこそ、社会貢献は行われるべきであるということを意味している。そして「出来る範囲で」は、他の選択肢にある「積極的に」と比べれは消極的ではあるが、不景気という状況を鑑みた上で「無理のない範囲で」という配慮の心境を表している。つまり「不景気で社会貢献はますます求められる状況。人も企業も社会貢献はこのような時だからこそ行うべきだ。ただし無理に背伸びをして自分も倒れては仕方がない。手の届く、出来る範囲で、をモットーとすべきである」という現実的社会貢献肯定派ともいえる。
他方「景気に関係なく行われるべき」「不景気だからこそ積極的に行われるべき」という、理想論的社会貢献肯定派も、合わせると47.5%に達している。
一方、「他人や企業では無くて、自分自身の場合はどうする?」については、意外にも「好景気だろうが不景気だろうが構いやしない。社会貢献活動は行うべきである」という回答が54.2%にも。設問が少々ラフだったせいで(「一般論として」の部分で「景気に関係なく積極的」「景気に関係なく出来る範囲で」の区分が無かったために)単純比較はし難いが、積極性の大小は別としても「自分自身も参加したいな」と考えている人が過半数にも達している。
まったく逆の立ち位置となる「不景気だから不参加」「景気に関係なく不参加」が、一般論よりも自分自身の問いの面で多少増えていたのはご愛嬌。全体的には頼もしい話といえる。
一連の質問では「社会貢献」について、ゴミの回収や公園の掃除などをはじめとした「実際に体を動かす社会貢献」の他に、インターネット上の「社会貢献」についても触れられている。簡単に説明すると物品の購入をしなくても、ブログパーツやサイト内での活動を通じて気軽に社会貢献活動に参加できる取組みを指すのだが、それに対する関心度は極めて高く、参加検討・参加希望はあわせて6割近くにも達している。
ネット上の「社会貢献」活動に関心は?
あるいは上記設問の「景気に関係なく積極的」「景気に関係なく出来る範囲で」自分自身も社会貢献活動に参加したいと答えた人の多くの挙手は、この「ネット上の社会貢献活動への参加」を意味しているのかもしれない。
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